体は疲れているのに眠れないに漢方
「不安で夜中に目が覚めてしまいます。気力も湧かず、日中もぼんやりとしています。
体は疲れているのに、なかなか眠れません。
新しい仕事を始めたばかりで、本当はもっと頑張りたいのに、疲れが取れない毎日が続いています。」
このようなご相談は多いです。
◇疲労とストレスによる不眠に漢方の視点を
新しい環境に身を置いたとき、人は無意識のうちに気を張り、心も体も緊張状態にさらされます。
本来であれば、睡眠によってその疲れを癒したいところですが、「眠りたいのに眠れない」「眠っても浅くてすぐに目が覚めてしまう」といった訴えは、特に精神的ストレスや過労が重なったときによく見られます。
東洋医学では、こうした状態を「気(き)」や「血(けつ)」の巡りの乱れとしてとらえます。
特に、ストレスが強くかかっているときには「肝(かん)」の働きが影響を受けやすく、「気の滞り(気滞)」が起こり、不安感やイライラ、寝つきの悪さなどが現れることがあります。
また、過労によって「気」や「血」が不足してくると、体が疲れているにもかかわらず、休む力がうまく働かず、眠りが浅くなったり、夢を多く見たりといった不眠につながります。
漢方では、このようにストレスと疲労の両面から不眠の原因を探り、その人の体質や状態に合わせて対処していきます。
「気の巡りを整える」「血を補う」「心を落ち着ける」など、多角的なアプローチが可能です。
「疲れているのに眠れない」「心が休まらない」と感じるときは、心身のバランスの乱れを整える視点から、漢方治療を取り入れてみるのもよいでしょう。
水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。
医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。