イボ痔の出血と漢方治療について
イボ痔の出血が続いています。
痔の手術を20年くらい前にしまして、
しばらくは安定していましたが、1週間くらい前から出血するようになっています。
自分で買った漢方薬は合わなかったみたいです。下痢になってしまい、
便の回数が増えてイボ痔が出てしまいます。
よいものがあれば処方して頂きたいです。」
このようなご相談は少なくありません。
痔は、一度手術をしたら絶対に再発しないというものではなく、
◆便秘
◆下痢
◆排便回数の増加
◆長時間の座り姿勢
◆疲労やストレス
特に、もともとイボ痔が出やすい方では、下痢が続いたり、
何度もトイレに行くことで肛門周囲に負担がかかり、
腫れや出血が悪化することがあります。
今回のご相談でも、自己判断で漢方薬を購入されて試したところ、
下痢になってしまい、イボ痔が出てつらくなってしまったとのお話でした。
実は、漢方では「痔」と一言でいっても、体質や症状の出方によって考え方が異なります。
例えば、
◆炎症や熱感が強く、出血しやすいタイプ
◆うっ血が強く、腫れて痛むタイプ
◆胃腸が弱く、下痢で悪化しやすいタイプ
◆疲労や体力低下で、肛門周囲を支えきれなくなっているタイプ
など、背景はさまざまです。
そのため、出血しているから同じ漢方、イボ痔だから同じ漢方、というわけではありません。
市販薬でも痔に使われる漢方薬はいくつかありますが、体質に合わない場合には、今回のように下痢をしてしまったり、便通が不安定になって悪化することもあります。
特に、もともと胃腸が敏感な方や、下痢をしやすい方では注意が必要です。
漢方では、痔そのものだけを見るのではなく、
◆便の状態
◆冷えやのぼせ
◆疲れやすさ
◆ストレス状態
◆血流の滞り
◆胃腸の働き
なども含めて、全身のバランスから考えていきます。
「出血を繰り返している」
「下痢で悪化しやすい」
「手術後もしばらくして再発した」
という方では、炎症だけでなく、体質的な負担が背景にあることも考えられます。
また、痔だと思っていた症状の中に、別の病気が隠れている場合もあります。
出血が続く場合や、痛みが強い場合、
急に悪化した場合には、肛門科などでの確認も大切です。
漢方では、痔の症状だけを一時的に抑えるというより、
繰り返しやすい体質や胃腸の乱れにも目を向けながら整えることを考えます。
水戸部クリニックでは、西洋医学的な治療も考慮して、
医師と薬剤師、スタッフが連携し、
漢方の視点も含めた診療を行っています。
お気軽にご相談ください。
医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。
以前受診されていた方や、しばらく調子が良かった方も、
症状の変化を感じられた際はお気軽にご相談ください。

































