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不眠

不眠のタイプに合わせた漢方

2025年6月29日 (日)

体は疲れているのに眠れないに漢方

「不安で夜中に目が覚めてしまいます。気力も湧かず、日中もぼんやりとしています。

 体は疲れているのに、なかなか眠れません。

 新しい仕事を始めたばかりで、本当はもっと頑張りたいのに、疲れが取れない毎日が続いています。」Ky53_10_20250623165001

 このようなご相談は多いです。

【不眠症に漢方】

 

◇疲労とストレスによる不眠に漢方の視点を

新しい環境に身を置いたとき、人は無意識のうちに気を張り、心も体も緊張状態にさらされます。

  本来であれば、睡眠によってその疲れを癒したいところですが、「眠りたいのに眠れない」「眠っても浅くてすぐに目が覚めてしまう」といった訴えは、特に精神的ストレスや過労が重なったときによく見られます。

東洋医学では、こうした状態を「気(き)」や「血(けつ)」の巡りの乱れとしてとらえます。

 特に、ストレスが強くかかっているときには「肝(かん)」の働きが影響を受けやすく、「気の滞り(気滞)」が起こり、不安感やイライラ、寝つきの悪さなどが現れることがあります。

 また、過労によって「気」や「血」が不足してくると、体が疲れているにもかかわらず、休む力がうまく働かず、眠りが浅くなったり、夢を多く見たりといった不眠につながります。

【疲労倦怠感に漢方】

 漢方では、このようにストレスと疲労の両面から不眠の原因を探り、その人の体質や状態に合わせて対処していきます。

「気の巡りを整える」「血を補う」「心を落ち着ける」など、多角的なアプローチが可能です。

「疲れているのに眠れない」「心が休まらない」と感じるときは、心身のバランスの乱れを整える視点から、漢方治療を取り入れてみるのもよいでしょう。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。Photo_20250623161201 Nurse_nocap_20250623165801

 医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年6月19日 (木)

コロナ感染後からの不眠に漢方

「コロナ感染後から、調子が悪いです。

 物忘れが多くなったり、言葉がうまく出てこなくなりました。Ky63_04

 一番困っているのは、不眠です。

 それから脳の中がビリビリするような変な感じがしています。

 仕事でのミスが増えて、自分でも何やっているんだろう・・・って思います。」

このようなご相談を受けることが増えています。

 新型コロナウイルス感染症の回復後、体は元に戻ったように見えても、「なんとなく調子が悪い」「以前のように働けない」といった後遺症に悩まれる方が少なくありません。特に、不眠や思考力の低下、頭の中の違和感など、言葉にしづらいけれど日常生活に大きく影響する症状に困っているという声をよく耳にします。

 漢方では、こうした症状を「気(き)」や「血(けつ)」の不足や巡りの悪さ、あるいは「水(すい)」のアンバランスといった、体と心のエネルギーの乱れと捉えます。感染によって消耗した体力や神経の働きを整えるとともに、睡眠や気分の状態を含めて全身を調和させることを目指します。

たとえば、「眠れないのに疲れている」「考えがまとまらないのに頭が重い」「ちょっとしたことでドキドキする」など、人によって現れる不調のかたちはさまざまです。中には、眠りが浅く夢ばかり見る、夜中に何度も目が覚めるといった具体的な睡眠トラブルを抱えている方もいらっしゃいます。

 水戸部クリニックでは、「不眠」や「頭がビリビリする」といった一つ一つの症状を丁寧に伺いながら、その方の体質や背景に合わせた漢方治療を行っています。すぐにすべてが解決するとは限りませんが、体の内側から少しずつ整えていくことで、気持ちや体調がゆるやかに変わっていくこともあります。

「コロナの後から自分が変わってしまった気がする」と感じている方も、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Photo_20250617094901

 医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年5月23日 (金)

認知症の方の夜中に叫ぶ症状に漢方⁉

 「おばあちゃんが、夜中に騒いで困っています。

 昼夜逆転していて、おとーさん、おとーさんって大声で叫んだり、家の中を歩き回ったり、暴れたりします。Ky61_15_20250521121601

 家族全員が寝不足になって困っています。」

 このようなご相談を受けることが増えています。

家族も眠れない「夜の騒ぎ」、それには理由があります

 ご高齢のご家族が、昼夜逆転や不安から夜間に騒いでしまう──

そうした状況に、どう対応してよいかわからず悩んでおられるご家族は少なくありません。Ky62_181

 夜中に大声を出したり、徘徊したり…。

 ご本人だけでなく、ご家族の心身の疲労も深刻です。

 こうした症状には認知症などが関わっていることも多く、

精神安定剤や睡眠薬を使うことで日中に眠ってしまい、

かえって昼夜逆転が悪化してしまうというケースもよくあります。

東洋医学では心と体全体のバランスの乱れに注目します

 東洋医学では、夜に落ち着かず騒いでしまう状態を、

身体と心のバランスの乱れとしてとらえます。

 不安や混乱、夢の多さ、夜中の叫びなどは「心」の不調と関連づけられることがあります。

また、加齢とともに気力や体力の衰えなどにより、

記憶力の低下や昼夜逆転の症状を起こす原因の一つとなっていると考えられます。

このような背景が重なることで、夜間の異常行動が現れると考えられます。

体力の消耗、季節の影響、日中の過ごし方も関係します

 高齢になると、日々の生活環境や季節の変化の影響を受けやすくなります。

 たとえば、日中の活動量が少なかったり、運動不足だったりすると、

夜に自然と眠くなるリズムが崩れてしまい、

夜中に目がさめて落ち着かなくなることもあります。

 また、寒暖差や食事内容の変化、生活環境のちょっとしたストレスも、

睡眠の質や心身のバランスに影響を与えます。

健康保険適用の漢方薬で、ご本人にもご家族にも負担の少ない選択肢をPhoto_20250521122401

 夜間の叫びや徘徊などの行動は、ご本人が望んでしているわけではありません。

 むしろ、ご本人自身も不安や混乱の中にある場合が多いものです。

 漢方診療では、その方の体質や現在の状態を伺って、

心と体のバランスを整える処方を検討します。

すぐに大きな変化が見られるとは限りませんが、

「少し静かに眠れるようになった」

「ご家族が短時間でも休めるようになった」

といった小さな変化がみられるように処方を検討しております。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。

ご相談はお気軽に

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年4月 9日 (水)

朝に気分の落ち込み、腹痛に漢方

 「生理が近くなると、朝に気分が落ち込みます。

 お腹が冷えて痛くなります。

 生理の時に血の毛がひくようになって顔が冷たくなります。A307_069_20250409122701

 体調も悪くなって、子供のめんどうもみれないほど落ちこみます。」

 生理前の不調、いわゆるPMSの症状は、日常生活に影響が出る方が多いようです。

ホルモンバランスを整える漢方薬による治療を行っております。

 PMSの症状は、身体症状と精神症状があります。

◆身体症状

・頭痛、片頭痛

・めまい、クラクラする224_20250409122301

・だるさ、疲れ

・肩こり、腰痛、腹痛、お腹の重い感じ

・冷えや悪寒、のぼせ、ほてり

・むくみ、顔や体、手足など

・胸の張りや痛み

・肌荒れ、にきびが悪化

◆精神症状

・イライラや不安感A307_073_20250409123001

・気分の落ち込み、涙が出るなど

・集中力の低下

・感情の起伏が激しくなる

・眠れない・中途覚醒

など様々です。

【PMSに漢方】

 漢方では、ひとり一人の症状や体質を考慮した処方になります。

 診察時に、よくお話を伺うことでお困りの症状が起こっている体のバランスの乱れを整える処方を検討しております。

 年齢や生活環境、生活習慣、学校や職場環境なども考慮して、患者さんそれぞれの症状が起こる原因となっている体のバランスの乱れやホルモンバランスを整える処方を検討します。

 漢方薬は自然の生薬から作られますので、体にやさしく作用します。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年4月 8日 (火)

足が冷えて、頻尿、眠れないに漢方

足が冷えて、夜中に目が覚めてしまいます

「足先がとても冷たくて寝つきも悪く、夜中にトイレで目が覚めてしまいます。

 眠った感じがなく、日中の仕事中に眠くなってしまうこともあります。」Ky29_06_20250408171501

 冷えは、単に寒さを感じるだけでなく、睡眠の質や日常生活にも大きな影響を及ぼします。

特に、足先の冷えは寝つきを悪くし、途中で目が覚めてしまう原因にもなります。

 このような「冷え」を改善するためには、体全体のバランスを整えることが大切です。

 東洋医学では、冷えによって生じる不調を「体のバランスの乱れ」と捉え、一人ひとりの体質に合わせた漢方治療を考えます。

【冷え性に漢方】

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冷えの原因に応じた東洋医学的な見方Photo_20250408171601

陽虚(ようきょ)の冷え

体を温めるエネルギー(陽気)が不足していると、全身が冷えやすくなります。

血虚(けっきょ)の冷え

血が不足することで血流が悪くなり、手足の先が冷えやすくなります。

気滞(きたい)の冷え

ストレスや緊張などで「気」の巡りが滞ると、末端が冷えやすくなります。

水滞(すいたい)の冷え

体に余分な水分がたまりやすく、それが冷えを引き起こすことがあります。

 漢方では、こうした体の状態を丁寧に見極めながら、体の内側からバランスを整えることを目指します。

 冷えや睡眠の不調でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年3月27日 (木)

夜勤明けの不眠と頭痛に漢方

「頭痛がひどいです。首の後ろから痛くなります。Ky53_02_20250325164401

 夜勤で眠れなくなっています。

 肉体労働なので疲れますが、

眠れません。」

 夜勤が多い方は、睡眠のリズムが乱れやすいので、

疲れていても寝つきが悪かったり、眠りが浅い、

夜中に目が覚めると眠れないという方の受診が多いです。

【不眠に漢方】

 漢方では、心や体のバランスの乱れにより不眠になると考えます。

 また頭痛の原因もひとり一人異なりますので、

診察の際によくお話を伺うことで、頭痛が起こっている原因を心や体のバランスの乱れとしてとらえます。

【頭痛に漢方】
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 漢方の視点から、頭痛や不眠の原因として、疲労やストレス、年齢や職場環境などを考慮して処方を検討します。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

他に気になることがございましたら、そちらもあわせてご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年3月11日 (火)

夜中に目が覚めると眠れない悩みに漢方

 「寝つきはいいのに、

夜中に目が覚めると眠れなくなる…

 仕方なくトイレに行ったり、

悶々と考えごとをしてしまう…」Ky53_04_20250310002401

このようなお悩みをお持ちの方は、

漢方の視点からアプローチしてみませんか?

漢方では、不眠は単なる睡眠の問題ではなく、

心や体のバランスの乱れとして捉えます。

たとえば、

◆ストレスや緊張によって心が休まらない

◆加齢や体力の低下により、眠りが浅くなるKy53_02_20250310002501

◆冷えや血流の滞りなどによって、深く眠れない

など、さまざまな要因が関係していると考えます。

患者さんそれぞれの症状や体質に合わせた処方を検討し、

穏やかな眠りを目指します。

【不眠に漢方】

 水戸部クリニックでは、

ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同心がけております。Photo_20250310002601

お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、

健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年1月14日 (火)

男性更年期で疲れて、かくっとなるに漢方

「男性更年期かもしれません。

 最近、疲れやすくなり、仕事中にかくっと力が抜けることがあります。Ky14_19_20250114173701

 さらに、男性機能についても少し悩みが出てきました。」

【男性更年期に漢方】

男性更年期とは?

 男性更年期では、気力や体力の低下に加えて、

次のような症状が見られることがあります

◆疲労感やだるさ

◆イライラや気分の落ち込み

◆集中力の低下

◆男性機能の低下

男性更年期の原因

 男性更年期の主な原因は、男性ホルモン(テストステロン)の低下です。

 また、生活習慣の乱れや職場環境などの

心理的ストレスも症状を悪化させる要因と考えられます。

男性更年期に対しての漢方治療
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 漢方では、単なる症状の改善だけではなく、

体全体のバランスを整えることを重視します。

年齢や体質、症状の特徴を考慮し、

適切な処方を慎重に検討します。

男性更年期も含めた漢方治療

 「男性更年期の倦怠感は、漢方では「気力・体力の消耗」や

「全体的なエネルギー不足」として捉えます。

 そのため、エネルギーを補い、

体調を整えるための漢方薬が考えられます。

【疲労倦怠感に漢方】

 水戸部クリニックでは、

患者さんそれぞれの症状や体質にあわせた漢方薬を処方しております。

 お気軽にご相談ください。

なお、医師の処方による漢方薬は、

健康保険が適用になります。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2024年12月26日 (木)

更年期のホットフラッシュ、不安の漢方

 「更年期のホットフラッシュがひどいです。

 2時から4時に目が覚めると眠れなくなります。

 仕事のストレスで、

汗が出て、体が冷えて、寒くなります。A307_057_20241223210701

 更年期には漢方薬がよいと聞いていますが、

自分に合ったものがよいと思って受診しました。」

【更年期障害に漢方】

更年期のホットフラッシュ:漢方で心身のバランスを整える

更年期に入ると、

ホットフラッシュと呼ばれるのぼせやほてり、

汗などの症状に悩む方がいらっしゃいます。

 この症状は、急に顔や上半身が熱くなる感覚や、

汗が噴き出すように感じられることが一般的ですが、

その程度や現れ方には個人差があります。

ホットフラッシュの多様な症状

 ホットフラッシュはただ暑さやほてりを感じるだけではなく、

次のようなさまざまな症状で現れることがありますA307_056_20241223210901

 

 

 

  • 暑さだけを感じる方:ほてりはあるものの、汗をほとんどかかない。

  • 汗が少ない方:ホットフラッシュに伴っての汗はほとんどない。

  • 滝のような汗:突然の発汗で大量の汗をかく方。

  • 冷えのぼせの方:顔や上半身が熱く感じる一方で、手足が冷える。

 これらの症状が起こる原因として、

ホルモンバランスの変化が大きく関与していますが、

体質や生活習慣、ストレスなども影響を与えます。

ストレスや不眠との関係Photo_20241223211101

 ホットフラッシュは、

ストレスや不眠が影響することがあります。

 更年期に伴うホルモン変化は、

自律神経の働きを乱しやすく、

これがさらなるストレスや睡眠の質の低下を引き起こすことがあります。

 また、イライラや落ち込みといった精神症状を伴う方もいらっしゃいます。

東洋医学の視点からみたアプローチ

 東洋医学では、

更年期のホットフラッシュを体全体のバランスの乱れや

"気"の巡りの乱れと捉えます。

特に、のぼせやほてりが強い場合には、A307_055_20241223210801

体の中にこもった熱を冷ましたり、

一方で、冷えのぼせのように手足が冷たい場合には、

全身の血流やエネルギーを調整する処方を検討します。

 しかし、のぼせやほてりが強くても隠れた冷えが存在する場合もありますので、

漢方に詳しい医師や薬剤師にご相談されることをお奨め致します。

 水戸部クリニックでは、

ご相談しやすい環境づくりを

スタッフ一同で心がけております。

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、

健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2024年11月14日 (木)

コロナ感染後の不眠、疲れに漢方

 「コロナに感染してから調子が悪いです。

 変な夢が多くて、眠った気がしません。A307_116-2

 仕事から帰ると疲労がピークで、

何もできなくなって、しばらく休まないと

家事ができなくなっています。」

 コロナ感染後の症状に悩む方が受診されています。

◆体調が戻らない

◆味覚、嗅覚が鈍くなっている

◆ずっとだるい、やる気が出ない

◆頭がぼーっとしている感じが続いているA306_039_20241112155101

◆頭痛や頭の重い感じがする

◆めまいがする

◆咳や痰が続いている

など様々ですが、

その症状の違いや体質を考慮した漢方薬が好評です。

 水戸部クリニックでは、

西洋医学と東洋医学の統合診療を行っております。Photo_20241112110601

 症状や体質に合わせて、

漢方薬と一般的な西洋薬との併用も行っております。

 医師の処方による漢方薬は、

健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

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