外仕事で熱中症になりやすい方に漢方
夏の「だるさ」や「暑さ負け」に ― 熱中症予防もふまえた漢方的ケア ―
「朝、畑仕事から戻ると、頭が重くなって、吐き気がしたりして、体がだるいです。
熱中症のような感じがしていて、水や経口補水液を飲むようにはしていますが、それでも頭がもあーっとしています。」
このような訴えとともにご相談に来られる方が、夏になると増えてきます。
とくに最近は、ビニールハウス内での作業中に熱中症のような症状を訴える方が目立ちます。ビニールハウス内は風が通りにくく、気温や湿度が想像以上に高くなるため、短時間の作業でも体調を崩すケースが少なくありません。
熱中症対策としては、水分や電解質の補給が基本ですが、それだけでは回復が追いつかないと感じる方も多いのではないでしょうか。
漢方では、こうした夏の体調不良を「暑さによるダメージ(暑邪)」や「体にたまった湿気(湿邪)」によって、気(エネルギー)の巡りや消化機能が弱り、だるさや頭重感が出る状態と捉えます。
たとえばこんな症状はありませんか?
・胃が重たい
・寝ても疲れが取れない
・軽い吐き気が続く
・頭がもやもやしてスッキリしない
こうした症状が重なると、いわゆる「暑さ負け」の状態になります。
漢方では、体にこもった熱や湿気のバランスを整えたり、弱った胃腸をいたわったりする処方を使いながら、日々の体調の変化に対応するお手伝いをしています。
また、体力や胃腸が弱りやすい方には、気力や回復力を補うことで、暑さの中でも快適に過ごしやすくなるよう働きかける処方を検討しております。
水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。
お気軽にご相談ください。
医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。