春の養生と漢方
春は自然界が目覚める季節であり、人の体も活性化する時期です。
漢方の古典では、この時期を発陳(はっちん)と呼びます。
冬の間にしまい込まれていたエネルギーが湧き上がってくる季節です。
芽吹きの時期であり、動物も活発に活動を始めます。
人間の体の中にこもっていた持病やアレルギーが吹き出してくる季節でもあります。
気温が高くなるにつれて体の中の陽のエネルギー(陽気)が増えてくる季節になります。
心や体をのびやかにして、適度に陽気が発散されるように過ごすようにすることが推奨されています。
うまく発散ができないと、のぼせや不眠、無気力などの症状となって表れる場合があります。
いわゆる『5月病』と呼ばれる症状になります。「自律神経のバランスが・・・。」と受診される方が多くなります。
また神経痛や関節痛が悪化する方も多くなります。
このような症状の予防や改善のために
早起きを心がけ、適度に体を動かす
リラックスして過ごせる工夫をする
春野菜(たけのこ、菜の花、ホウレンソウなど)
酸味のある食品(酢、梅干しなど)
体が冷えないように、温かいスープや食事を摂るなどの工夫もよいでしょう。
水戸部クリニックでは、季節変化や患者さんそれぞれの症状や体質を考慮した漢方薬を検討しております。
医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。