閉経期の大量経血に漢方
「生理が止まりません。1か月以上出血が続いています。
子宮筋腫の影響もあるようですが、以前、ホルモン剤(ピル)が体に合わずに中止したことがあり、それ以来、薬を使うことに少し抵抗があります。
婦人科を受診しましたが、『閉経が近いので、このまま様子を見ましょう』と言われていますが、経血の量が多く、日常生活に支障を感じる場面も増えています。」
■ 閉経期の大量経血に漢方的アプローチ
閉経が近づく時期には、女性ホルモンのバランスが大きく変動し、それにともなって月経周期や出血量が不安定になることがあります。特に、出血が長引いたり、経血量が急に増えたりすると、身体的な負担に加えて、不安を感じる方も少なくありません。
こうした症状への対応は、婦人科での診察をもとに、主治医のご判断や患者さんご自身のご希望などを踏まえて、それぞれの状況に応じた対応になると思います。
漢方では、このような閉経期の出血の背景にある「気(き)」や「血(けつ)」の巡りの乱れ、あるいは「腎(じん)」のエネルギーの低下といった、体全体のバランスの崩れに注目して治療を進めていきます。たとえば、出血が長く続くことで「血虚(けっきょ)」という状態に傾いたり、ストレスや疲労から「気滞(きたい)」の状態になっているケースなど、様々な要因が複雑に関わっています。
漢方では、こうした体の状態を見極めながら、出血のコントロールを助け、体の内側から整えていく処方を検討します。治療は一律ではなく、お一人おひとりの体調や生活背景に合わせた対応が大切です。
水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。
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医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。