「後鼻漏がのどの奥に引っかかっている感じです。
鼻をかんで出したいけど出ない、咳払いをしたくなります。
耳鼻科では特に異常がないと言われました。
気になって、仕事に集中できないです。」

「後鼻漏(こうびろう)」とは、鼻の奥からのどの方へ粘液が流れてくる状態のことです。風邪のあとやアレルギー、鼻炎などがきっかけで起こることもありますが、耳鼻科で検査をしても異常が見つからないケースも少なくありません。
のどの奥に常に何かが引っかかっているような感じが続き、鼻をかんでもスッキリせず、咳払いを繰り返してしまう方も多いです。症状が長引くと、話すときや仕事中に気になって集中できないという声もあります。
今回も【簡単に理解したい方用】と【詳しく知りたい方用】で掲載します。

東洋医学の考え方
✨【簡単に理解したい方へ】
東洋医学では、このような後鼻漏のような「ねばりつく痰」や「のどの違和感」は、単に鼻やのどだけの問題とはとらえません。
体の中の「水(すい)」のめぐりが滞っていたり、胃や肺の働きが弱っていると、余分な水分がたまり、痰や粘液として現れると考えます。
また、ストレスや疲れによって気の流れが滞ると、のどに違和感や詰まりを感じることもあります。実際に「のどのつまり」や「何かが引っかかる感覚」は、心身の緊張が影響していることも少なくありません。
漢方治療では、鼻やのどの粘りを取り除くだけでなく、体全体の「水」と「気」のバランスを整えることで、自然な状態へ整えることをめざします。
『後鼻漏に漢方』
✨【詳しく知りたい方へ】
後鼻漏の背景には、いくつかのタイプが考えられます。
1.水分代謝の滞りタイプ
体内の水のめぐりが悪く、鼻の奥に粘りのある分泌物がたまりやすいタイプ。雨の日や湿気の多い日に悪化しやすい傾向があります。
2.熱を帯びたタイプ
鼻やのどに熱がこもり、黄色くねばつく痰が出やすいタイプ。辛いものやお酒をよく摂る方にみられます。
3.気の滞りタイプ
ストレスや緊張が続き、のどに「つかえ感」や「詰まり」を感じやすいタイプ。息苦しさを伴うこともあります。
4.虚弱タイプ
慢性的に疲れやすく、体の抵抗力が弱いために症状が長引くタイプ。風邪をひきやすい方にもみられます。
東洋医学では、このように体質や症状の出方を見きわめて治療を検討します。
後鼻漏に限らず、「のどの違和感」や「痰が切れない」などの訴えは、からだ全体のバランスを整えることで改善を目指していきます。
『後鼻漏に漢方』
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