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胃腸の働きを整える漢方で不調改善

2025年7月 5日 (土)

お腹の冷え、胃が弱い、緊張に心と体を整える漢方

「お腹が冷えています。腰の周りも冷たいです。

便秘でお腹が張ると、胃炎になります。Ky22_09_20250630162501

10代の頃から胃が弱くて、

神経性胃炎のお薬を処方していただいていた時期もありましたが、

薬に負けるというか、そんな感じになります。

常に体が緊張しているような感じで、

カチコチに固まっている感じがしています。眠りも浅いです。」

 このようなご相談をいただくことがあります。

 胃腸の調子が悪くなると、食事が楽しめなかったり、気分が落ち込んだりと、日常生活にも大きな影響が出てしまいます。また、常に体がこわばって緊張しているような感覚や、眠りの浅さなどが重なると、「何から手をつけたらいいのかわからない」と感じてしまうこともあるでしょう。

 漢方では、こうした症状を一つ一つバラバラに見るのではなく、心と体をひとつのつながったものとしてとらえます。お腹の冷えや便秘、胃の弱さはもちろん、緊張感や不眠も含めて、「体全体のバランスの乱れ」として捉えるのが特徴です。

 たとえば、お腹の冷えは「陽気(ようき)」の不足と考えられ、体を温める力が弱まっているサインとみなされます。また、緊張しやすく眠りが浅い状態は、「気(き)」の巡りが滞っていることや、「肝(かん)」の働きの乱れと関係している場合があります。

 こうした複合的な不調に対しては、体質や症状の傾向を参考にしながら、心身の状態に合わせた処方を検討しております。薬に敏感な方や、これまでの治療で思うような改善が見られなかった方からのご相談も多いです。 

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。Photo_20250630162601

 医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年5月13日 (火)

乳児の便秘でつらそうな時の漢方

「便秘で3、4日出ません。

 酸化マグネシウムで最初は出ていましたが、最近は出なくなりました。

 離乳食を工夫していますが、食べる量も少なくて効果がないみたいです。Ky56_29_20250513172901

 浣腸も嫌がるし、苦しそうにしています。」

このようなお悩みを抱えるおうちの方は、とても多くいらっしゃいます。

赤ちゃんが力んで顔を真っ赤にしていたり、お腹が張って眠れなかったりすると、ご家族としても心配になりますよね。

乳児の便秘はなぜ起こるのでしょう?

 赤ちゃんの体はまだ成長の途中にあり、胃腸の働きも未熟です。

そのため、ちょっとしたことでも排便のリズムが乱れやすく、便秘になってしまうことがあります。Ky56_26-2

・ミルクや離乳食の内容

・授乳間隔の変化

・暑さや寒さなどの気候の影響

・引っ越しや環境の変化によるストレス など

生活環境のちょっとした変化が、赤ちゃんの体に思いがけず影響を与えていることもあります。

東洋医学の視点からの乳児の便秘

 東洋医学では、「お腹の力(脾胃のはたらき)」や「水分のめぐり」、「冷え」といった体全体のバランスを見ながら原因を考えていきます。Photo_20250513173001

 赤ちゃんはもともと体の中に「余分な熱」をためやすかったり、逆に「冷え」の影響を受けやすかったりします。

また、生まれつきの体質や、お母さんのお腹の中にいたときの影響が残っている場合もあると考えます。

【こどもの便秘に漢方】

 水戸部クリニックでは、便秘を「一時的な症状」として見るだけではなく、体全体の状態を診て処方を検討しております。

 西洋医学と東洋医学、両方の視点からお子さんそれぞれの症状や体質を考慮した処方を検討しております。お子さんの健やかな成長の一助となればと思います。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年4月29日 (火)

逆流性食道炎の胸やけ、ヒリヒリに漢方

「胸やけがして、酸っぱいものが上がってきます。

焼けるようなヒリヒリする感じがつらいです。Ky44_28_20250429193401


逆流性食道炎の薬は、それほど効いた感じがしません。」

 このようなお悩みで受診される方が多いです。

 水戸部クリニックでは、漢方の視点から体質や症状を捉え、治療を検討しております。

【胃痛・胃炎・もたれに漢方】

東洋医学からみた逆流性食道炎

漢方では、逆流性食道炎の原因をいくつかのタイプに分けて考えます。

ストレスが影響しているタイプ

気の流れが滞り、胃の働きが乱れることで、胸やけや口の渇きがあらわれることがあります。気を整え、胃の働きを調える治療を考えます。

胃が弱っているタイプ

消化機能の低下により、食べ物が停滞しやすく、逆流や冷え、下痢などがみられることも。胃を温め、働きを助ける方向で考えていきます。

湿気がたまっているタイプ

胃の中に余分な湿気(痰湿)がたまることで、むかつきや吐き気が出やすくなります。巡りをよくして胃をスッキリさせることを目指します。

 ひとり一人の体質や症状に応じて、さまざまな角度から対応を考えるのが漢方の特徴です。

 気になる症状が続くときは、お気軽にご相談ください。

 スタッフ一同、ごPhoto_20250429193801 相談しやすい環境づくりを心がけております。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年4月22日 (火)

めまいでふわふわが3年続いている方に漢方

「朝、目が覚めるとふわふわしています。

スーパーの陳列棚の上の方を見ていると、めまいがひどくなります。Ky15_07_20250422104401

 頭がすっきりせず、食欲もありません。

 めまいの薬を飲んでいますが、頭がもあっとしています。」

 このように、長く続くめまいでお悩みの方から、漢方のご相談をいただくことが増えています。

 漢方では、めまいの症状そのものだけでなく、その背景にある体のバランスの乱れにも注目し、処方を検討していきます。

【めまいに漢方】

めまいと「気・血・水(き・けつ・すい)」

 東洋医学では、体をめぐるエネルギーである「気」、血液にあたる「血」、そして体の潤いである「水」が、全身にバランスよく巡っている状態が健康とされています。

 これらのいずれかが不足したり滞ったりすることで、ふわふわするようなめまいが現れると考えられています。Photo_20250422104401

東洋医学で考える、めまいの主なタイプと原因

・気虚(ききょ)

 体のエネルギーが不足している状態。疲れやすく、朝起きたときにふわふわする感じがある方が多いです。

・肝陽上亢(かんようじょうこう)

 ストレスや自律神経の乱れにより、気が上にのぼりやすくなっている状態。頭が重く感じたり、目の使いすぎで悪化することもあります。

・腎虚(じんきょ)

 加齢や慢性的な疲労によって、体の根本的なエネルギーが衰えている状態。長引くめまいに関係することがあります。

 これらのタイプに加え、生活環境や職場の状況、年齢、体質、ストレスや疲労の蓄積なども丁寧に伺いながら、処方を検討していきます。

 水戸部クリニックでは、西洋医学と東洋医学の両方の視点から、それぞれの方の症状や体質を総合的に考慮し、漢方薬の処方を検討しております。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年4月12日 (土)

感染性胃腸炎の体のだるさと下痢に、漢方の視点から

「吐き気と下痢になって、胃腸炎の薬を処方していただいていました。

10日ほど経って吐き気は治まりましたが、下痢が止まらず、体重も減ってしまいました。A307_047_20250411172801

採血では炎症反応もなく、原因不明と言われました。

水のような下痢が続いていて、仕事も家事もやっとこなしている状態で、とてもつらいです。」

このように、感染性胃腸炎のあとも下痢や体調不良が長引く方に、体調を整える漢方薬が好評です。

【吐き気と下痢の風邪に漢方】

 ウイルスなどの感染を受けると、体は免疫を働かせてウイルスに抵抗します。その過程で多くのエネルギーが消耗され、回復期に胃腸の不調やだるさが続くことがあります。

【疲れ・だるさに漢方】Photo_20250411172901

 漢方では、こうした症状を引き起こす体のバランスの乱れを総合的にとらえ、体質や回復のペースに応じて処方を検討します。

胃腸の不調がなかなか改善しないときは、無理をせず、一度ご相談いただければと思います。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年4月 9日 (水)

朝に気分の落ち込み、腹痛に漢方

 「生理が近くなると、朝に気分が落ち込みます。

 お腹が冷えて痛くなります。

 生理の時に血の毛がひくようになって顔が冷たくなります。A307_069_20250409122701

 体調も悪くなって、子供のめんどうもみれないほど落ちこみます。」

 生理前の不調、いわゆるPMSの症状は、日常生活に影響が出る方が多いようです。

ホルモンバランスを整える漢方薬による治療を行っております。

 PMSの症状は、身体症状と精神症状があります。

◆身体症状

・頭痛、片頭痛

・めまい、クラクラする224_20250409122301

・だるさ、疲れ

・肩こり、腰痛、腹痛、お腹の重い感じ

・冷えや悪寒、のぼせ、ほてり

・むくみ、顔や体、手足など

・胸の張りや痛み

・肌荒れ、にきびが悪化

◆精神症状

・イライラや不安感A307_073_20250409123001

・気分の落ち込み、涙が出るなど

・集中力の低下

・感情の起伏が激しくなる

・眠れない・中途覚醒

など様々です。

【PMSに漢方】

 漢方では、ひとり一人の症状や体質を考慮した処方になります。

 診察時に、よくお話を伺うことでお困りの症状が起こっている体のバランスの乱れを整える処方を検討しております。

 年齢や生活環境、生活習慣、学校や職場環境なども考慮して、患者さんそれぞれの症状が起こる原因となっている体のバランスの乱れやホルモンバランスを整える処方を検討します。

 漢方薬は自然の生薬から作られますので、体にやさしく作用します。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年4月 2日 (水)

吐き気、気持ち悪い機能性ディスペプシアに漢方

 「半年前から吐き気と気持ち悪さが続いています。

 胃カメラは異常なく、機能性ディスペプシアと言われました。

 げっぷはお腹のハリがあって、しゃっくりが出たりしています。Ky21_10_20250401150501

 ストレスも多くて、寝ている時に胃の不調で目が覚めます。」

 胃の不調でのご相談は多いです。

 飲み過ぎや食べ過ぎ、ストレスや緊張以外にも内臓の冷えなどが原因となっているなど原因は様々です。

 漢方では、胃の不調の原因となっている心や体全体のバランスの乱れを整えることを考えます。

【胃痛・胃炎・もたれに漢方】

◆胃腸をいたわる食生活

 脂っこいものや味の濃い食品は、胃に負担がかかり消化不良を起こしやすいです。

 ストレスや緊張により、自律神経が乱れ、胃酸の分泌が増えることが原因となっている方も多いです。 

また冷たい食品と摂りすぎによる内臓の冷えが原因となっている場合もあります。

 日常生活では、温かいスープなどを積極的に摂ったり、よく噛んで食べるなどもよいでしょう。

また、牛乳やヨーグルトは胃の粘膜を保護したり、胃酸を中和する効果もあります。バナナやりんごなどもよいでしょう。

 内臓を冷やさない工夫としては、冷たい食品や飲み物を控えめに、アルコールは体を冷やす性質があります。

ホットコーヒーも暑い国からの食品なので、体を冷やす性質がありますので、控えめにされるとよいでしょう。

◆胃の調子を整える漢方Photo_20250401150601

 東洋医学では、お一人おひとりの心や体の状態に合わせた調整を行うことが大切だと考えます。

 水戸部クリニックでは、安心してご相談いただけるよう、丁寧にお話を伺いながら対応いたします。 

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年3月30日 (日)

生理前の吐き気で仕事に支障に漢方

「生理痛がひどく、生理前の吐き気で仕事を休まなければならないことがあります。

また、横に揺れるような強いめまいが出ることもあり、特に吐き気がつらいです。」237_20250328174101

 水戸部クリニックでは、生理痛やPMS(月経前症候群)にお悩みの方に、ホルモンバランスを整える漢方治療を行っております。

PMSの症状は人それぞれ異なり、詳しくお話を伺いながら対応を検討いたします。222_20250328180301

【生理痛に漢方】

 頭痛やめまい、強い吐き気のある方、排卵期の腹痛、生理後の下腹部の違和感、

イライラや気分の落ち込み、むくみや肌荒れ、だるさなどの症状に合わせ、

体質に細やかに配慮した漢方薬を検討しております。

【PMSに漢方】 

 水戸部クリニックでは、安心してご相談いただけるよう、スタッフ一同で努めております。 Photo_20250328180401 Icon_medical_woman04_20250328180401

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年3月22日 (土)

排便時に痔が出てしまうに漢方

「痔で困っています。

 排便時に痔がドカンと飛び出てしまいます。Ky22_16_20250321150401

 そんなに便秘はしていませんが、

普通にいきんだだけで、

ほぼ毎回出るのでつらいです。」

 痔の症状にお悩みの方は多いです。

その原因や症状の程度はひとり一人異なりますが、

日常生活や仕事など、様々な場面でお困りの方は多いようです。

 例えば、長時間のデスクワークで座っていると、痛みがひどくなる方、Ky22_26_20250321150301

下痢と便秘を繰り返して、痔が悪化している方、

排便のたびに痔出血を繰り返している方など様々です。

 ◆体にやさしい漢方で、つらい痔を楽に!!

 漢方では、体質や症状に細やかに対応した処方があります。

 自然の生薬から作られる漢方薬は、体にやさしく作用し、心身のバランスを整える助けとなります。

◆痔の原因となる心や体のバランスの乱れを整える漢方

 便秘傾向の女性に多いだけでなく、出産を機に症状が現れる方も少なくありません。

【女性の痔に漢方】

また、加齢により重力に逆らって内臓を支える力が低下することで、痔が悪化する場合もあります。

このように、痔の原因は一人ひとり異なり、多様な要因が絡み合っています。

 体全体のバランスの乱れを整える治療により、

痔の症状の改善につなげます。

【痔の症状に漢方】

◆ひとり一人の痔の原因や体質を考慮した漢方治療Photo_20250321150401

 患者さんそれぞれの痔の症状を引き起こしている原因を漢方の視点から検討しております。

 血流改善や患部の炎症を鎮めたり、お通じの調整などを考慮した処方になります。

◆生活習慣の見直しで痔の症状を軽減

 痔の症状を悪化させないためには、日常生活の見直しを考えてみられてもよいでしょう。

例えば以下のようなポイントが挙げられます:

  • 食生活の改善:食物繊維を豊富に含む野菜や果物、発酵食品などを積極的に摂ることで、便通を整える効果が期待できます。

  • 水分補給:十分な水分を摂ることは便を柔らかく保つために重要です。

  • 適度な運動:ウォーキングなどの軽い運動は血流を改善し、痔の症状を和らげる助けになります。

  • 排便習慣の見直し:トイレで長時間いきまないことや無理に力を入れないことが大切です。

生活習慣の改善は、漢方治療と相乗効果を生む可能性があります。

 水戸部クリニックでは、

ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Nurse_nocap_20250321111101

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年3月13日 (木)

腹痛で学校に行けなくなる子に漢方

 「月に数回程度、お腹の痛みを訴えて学校を休むお子さんは珍しくありません。

下痢を伴う場合もあれば、腹痛だけが続くケースもあります。Ky64_08_20250311144201

幼い頃から症状が続くお子さんもいらっしゃり、原因がはっきりしないことも多く、

心配される親御さんも多いのではないでしょうか。

症状の現れ方はさまざまです。」

 漢方治療では、症状そのものだけでなく、

お子さんそれぞれの体質に寄り添った対応を心がけます。A307_048_20250311144301

冷えやストレス、消化器の状態を整え、

少しずつ体全体のバランスを改善することを目指しています。

【こどもの腹痛に漢方】

 水戸部クリニックでは、

お子さんそれぞれの症状や体質に合わせた漢方治療を行っております。

スタッフ一同、相談しやすい環境づくりを心がけております。

お気軽にご相談ください。Photo_20250311104001

 医師の処方による漢方薬は、

健康保険が適用されます。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

親御さんへ

 特に、親御さんの心配が大きくなるとお子さんに影響を与えることもあるので、

お子さんを見守りながら、安心して治療を進められる環境を整えることも大切です。

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