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漢方薬

健康保険適用の漢方

2025年12月 8日 (月)

毎日が“生理前”のように不調に、体質から見直す漢方のアプローチー**

「生理前の不調が毎日続いています。

今までは、生理1週間前から生理が終わるくらいまでで治っていましたが、今は同じような症状がずっと続いたまま次の生理になっています。
汗をかいたりして、だるさが続いています。」Unnamed_20251207140401

 生理前のつらさが、最近は“毎日”のように続く・・・。

 こうした状態は、東洋医学では 心身のバランスが大きく揺れたサイン としてとらえます。

 今回も、さらっと簡単に理解したい方と、少し詳しく知りたい方用の2部構成で掲載します。

【簡単に理解したい方へ】 

 本来、生理前の1週間だけ起こるはずのだるさや不調が、ほぼ途切れず続くという場合、

・自律神経の乱れ

・ホルモンの変動への耐性の低下

・体力の落ち込み(エネルギー不足)

・汗が出やすい体質・のぼせやすい体質

などが重なっていることが多いです。

 特に、汗をかいてだるさが続く場合は、

「汗をかくほど体の中のエネルギーが減りやすい」状態になり、

疲れやすさが増して、さらに不調の波が長引くことがあります。

 漢方では、

・体のエネルギーを補うこと

・ホルモンの変動に対応できる体に整えること

・余分な熱やのぼせを調整し、汗のバランスを整えること
を大切にします。

 毎日続くつらさが少しずつ軽くなり、
生理前の不調も整えていくことを目指します。

【生理の不調・PMSに漢方】
 

【詳しく知りたい方へ】Photo_20251207140501

 東洋医学では、生理周期は 「血(けつ)」「気(き)」「水(すい)」の調和 によって成り立つと考えます。

 生理前は気が停滞しやすく、熱がこもったり、自律神経の揺れが強くなったりするため、
のぼせ・イライラ・だるさ・汗・胃腸の不調など、さまざまな症状が出やすい時期です。

 しかし本来は 生理前1週間〜生理終了まで の周期性を保つもの。そのリズムが崩れて「毎日」続くようになった場合、

 東洋医学的な視点からのとらえ方が重要となります。

●気が不足して、体のゆらぎに弱くなっている

 汗が出やすい、疲れやすい、だるさが慢性的に続く方は、
体のエネルギー(気)が不足して、免疫力や抵抗力が弱くなっている状態。

 汗をかくこと自体で気をさらに消耗するため、

「汗 → だるい → さらに汗が出る」悪循環が起こりやすくなります。

●体の中に熱がこもり、上半身に偏る

 のぼせ、ほてり、汗が多い、落ち着かない

 これは 気が巡らず、熱がこもる気滞(きたい)+熱 の組み合わせで起こりやすく、
生理前の症状が増幅し、周期を超えて続いてしまいます。

●自律神経のバランスの乱れによる心や体のゆらぎが回復しきれない

 ホルモンの波に毎月耐えるには、気血の回復と、十分な休息の積み重ねが必要 です。

 それが不足すると、ゆらぎが「次の周期まで持ち越し」され、結果として 毎日が生理前のように感じる状態 になります。
 
【漢方では一人ひとりの症状や体質を考慮した治療】

 このような症状の方には、体質や症状に合わせて処方を検討します。

◇不足したエネルギー(気)や血の回復をめざす

 だるさ、毎日の疲れの改善

◇血の巡りをよくして、ホルモンの変動への耐性を高める

 イライラ・不安定さ・胸のつかえ感を軽減

◇体の中にこもった熱を下げ、汗のバランスを整える

 のぼせ・ほてり・多汗などの緩和

 これらにより、 毎日続く不調が徐々に軽くなり、生理周期本来のリズムに戻るように導くことを目指します。Unnamed-1_20251207140901

「ずっと生理前のような不調が続いている」

「休んでも改善しない」

という方症状の緩和に漢方薬が効果を発揮しやすい領域です。

【生理の不調・PMSに漢方】

【ご相談はお気軽に】

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Icon_medical_woman04_20251207140901

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年12月 6日 (土)

仕事で悪化する手首の痛みを、漢方で整える ―**

「手首が痛いです。

 検査では異常がないそうですが、

痛みがひどくなって、仕事に支障がでます。Unnamed-3

 重機を動かしています。

 痛いと思うように動かせないので、困っています。

 痛み止めも効いている気がしません。」

 重機の操作のように、手首を繰り返し使う仕事では、筋肉や腱に負担が溜まりやすく、同じような痛みを訴える方が少なくありません。

建設現場での工具作業、トラックやバスなどの長時間運転、大工や電気工事といった職人作業、農作業の草刈り機・チェーンソーの使用、さらには介護や調理のように手首に負担がかかる仕事でも、似た症状が起こりやすくなります。Unnamed-4

 また、屋外での作業が多い場合には、寒さによる血行不良が加わり、痛みが強くなることもあります。

 今回もさらっと理解したい方、もう少し詳しく知りたい方のために2部構成で掲載します。

✨【簡単に理解したい方へ】

 重機の操作では、手首を細かく使い続けるため、知らず知らずのうちに筋肉や腱に負担が溜まります。

 さらに、屋外での作業が多い方は、冬場や風の強い日などに「冷え」が加わることで、手首まわりの血行が悪くなりやすく、痛みが強く出ることがあります。

 漢方では、

◇使い過ぎによる負担

◇冷えによる血行不良A307_015-3_20251203172501

◇疲れが蓄積して回復力が落ちている状態

などが重なることで、痛みが長引いたり、薬が効きにくい状態になると考えます。

 温めることで症状が和らぐ方、逆に熱感や腫れを伴う方、夕方になると痛みが強くなる方など、体質や症状によって必要なケアは異なります。

 漢方では、このような細かな状態の違いを見極め、それぞれに合った形で血行改善・冷え対策・疲労回復を行うことで、つらい手首の痛みにアプローチしていきます。

【痛み・しびれ・むくみに漢方】

✨【詳しく知りたい方へ】

  重機の操作のように手首を長時間使い続けると、筋肉や腱に疲れが溜まり、気血の巡りが悪くなりやすいと考えます。

  そこに屋外作業の「冷え」が加わると、血流がさらに滞り、痛みが強まりやすくなります。

 漢方では、手首の痛みを次のように捉えます。

◇冷えで悪化する痛み

 寒さで血行が悪くなり、動かしにくさやこわばりがあることが多い

◇疲れが溜まって回復しにくい痛み

 夕方になるほどつらくなる、温めると少し楽になる場合が多い

◇血流の滞りが関わる痛み

 ズキズキ・刺すように痛む、動かし始めがつらいといった症状がみられることが多い

✨【 体質や症状に合わせて考える、漢方治療の方向性】

 漢方では、こうした“痛みの背景”を一人ひとりの体質とあわせて見極め、

◇冷えを取り除き血行を改善

◇疲労を回復させ、筋肉や腱の修復を助ける

◇巡りを良くして慢性的な痛みをやわらげる

といった方向でサポートします。

 湿布などやサポーターだけでは良くならない痛みでも、体の内側から整えることで軽減をめざすのが漢方治療の特徴です。

【痛み・しびれ・、むくみに漢方】

✨【ご相談はお気軽に】

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Icon_medical_woman04_20251203224501

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【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年12月 4日 (木)

思春期ののどの違和感 漢方で考える心身のバランスケア ―**

「給食のときに、飲み込みにくくなって、あまり食べられません。

 最初は学校だけでしたら、家でも食べ方がわからなくなるときがでてきました。Unnamed

 食欲がなくなったり、気持ち悪くなったりして、途中で食べるのを止めてしまいます。」

 このような症状は思春期のお子さんに多い症状です。

 今回もさらっと理解したい方、もう少し詳しく知りたい方への2部構成で掲載します。

✨ 【簡単に理解したい方へ】

「給食のときに食べにくい」「飲み込み方がわからなくなる」

 このような症状は、実は思春期のお子さんに時々みられるものです。

のどに異常があるわけではなく、

 緊張・ストレス・自分へのプレッシャー などが積み重なり、

“飲み込む”という無意識の動作がうまくいかなくなることがあります。Unnamed-1

特に思春期は、

・周囲の目が気になる

・正しくしなければという気持ちが強い

・小さなことでも不安が大きくなりやすい

といった繊細さが、症状として表れやすい時期です。

 漢方では、心の緊張が体に伝わってのどがつまるように感じる状態を「気(き)の流れの停滞」と考えます。

 薬で症状を“押さえつける”のではなく、

 心の負担・緊張からくる体の反応をゆっくり整えていく というイメージです。

【思春期のイライラ・落ち込み・ストレスに漢方】

✨【詳しく知りたい方へ】Photo_20251202091001

 思春期の「飲み込みにくさ」は、東洋医学的には “気の流れがつまる状態” として説明されます。

 代表的なのは「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれる状態で、のどに何か詰まっているように感じるのに、検査では異常が見つからないタイプです。

● 学校だけで起こっていた症状が、家庭でも出てくる理由

 最初は“緊張する場面”だけで起こっていた反応が、

長く続くことで 体がその緊張を記憶してしまう ことがあります。

 すると、安心できる家でも、ふとした瞬間に

「飲み込めるかな…」と意識してしまい、症状が出ることがあります。

 これは決して“わがまま”や“甘え”ではなく、心と体のバランスが乱れているサインです。

● 漢方が得意とするポイント

 漢方では思春期の繊細さを、

気の動きの変化 → のど・胃・食欲の不調として表れる

といった心身一体の視点で捉えます。

・ストレスで気が上にのぼり、のどがつまる

・緊張で胃の働きが弱り、食べはじめでつまずく

・不安が強まると、飲み込みが“意識化”されてしまう

など、状態に応じて体質を丁寧に見ていきます。

  漢方では、

気の流れを整える → のどのつまった感じを軽くする → 食べやすい状態に戻す

という方向性でアプローチします。

【思春期のイライラ・落ち込み・ストレスに漢方】

✨【ご相談はお気軽に】Nurse_nocap_20251202091201

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

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【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

【保護者の方へ】

 思春期は、心の成長とともに不安や緊張も強まりやすい時期です。

 お子さん自身も「なんで食べられないんだろう」と戸惑っていることが多く、

 責められたり、励まされ過ぎたりすると却ってつらさが増してしまうこともあります。

・“食べられた量”より“食べようとした気持ち”を評価する

・症状が出ても焦らず、ゆっくり付き合う

・学校と連携しながら、無理のない環境を作る

こうした関わりが、改善の大きな助けになると思います。

2025年11月29日 (土)

「階段がつらい」ひざ痛に、体質から寄り添う漢方ー**

両ひざが痛くて曲がらないので、階段がつらいです。Ky32_25

 椅子から立ち上がるときや、朝起きた直後も動かしづらく、少し動くと楽になる気もしますが、最近は痛みが強くなってきて不安です。」

 このようなお悩みは、年齢とともに増えてきますが、漢方では単なる「ひざの老化」だけでなく、体全体のバランスの乱れとして考えます。

 今回も、東洋医学の視点から、「さらっと理解したい方」、「詳しく知りたい方」への2部構成でまとめます。

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【簡単に理解したい方へ】

 ひざの痛みは、ただ関節だけの問題ではなく、

 体の中の「めぐり」や「栄養」「冷え」などが影響して起こっている場合が多いと考えます。

 特に以下のような状態が関連していることがあります。

◇クーラーや職場環境などにより、ひざが冷えている

◇体力が落ちて、筋力が弱くなってきている

◇血行が悪く、関節に栄養が届きにくい

◇天気や気圧で痛みが変わる

 漢方では、こうした状態をひとまとめにして、

「体の中のバランスの乱れ」としてとらえ、

ひざ局所だけでなく、体全体を整える治療を考えていきます。

【ひざの痛み・関節痛に漢方】

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【詳しく知りたい方へ】Photo_20251128173301

漢方では、ひざの痛みを

「気・血・水(き・けつ・すい)」や「腎(じん)」の働きと関連づけて考えます。

① 冷えによる痛み

  ひざを触ると冷たい、冷房で悪化する、冬に痛みが強くなる方は、
「冷え」によって血流が悪くなり、関節の動きが悪くなっている可能性があります。

② 血行不良・栄養不足

 関節を動かすためには、血の流れがスムーズであることが大切です。

 血の巡りが悪いと、関節に十分な栄養が届かず、痛みやこわばりにつながります。

③ 腎の衰え

 東洋医学でいう「腎」は、加齢との関係が深く、

骨や関節、下半身の力と大きく関わるとされています。

 年齢とともに痛みが強くなってきた場合は、

この「腎」の働きの低下も関係している可能性があります。

④ 水分代謝の乱れ

 Ky45_02-1_20251128174901 むくみやすい方、天気で痛みが変わる方は、

体の中の余分な水分が関節に停滞している場合もあります。

こうした背景を総合的に見ながら、

患者さんそれぞれの体質や症状に合わせて

体全体を整えていくのが漢方治療の特徴です。

【ひざの痛み・関節痛に漢方】

【ご相談はお気軽に】

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2025年11月27日 (木)

治りにくい痔ろうと便秘 ―漢方による体質ケア ―**

「痔ろうがつらいです」

「便秘があって、下剤を飲むと効きすぎてしまう」Ky22_26_20251126100401

「1日中座り仕事で、痛みがなかなか引かない」

 このようなお悩みを抱えて来院される方は、決して少なくありません。

 痔ろうは局所のトラブルに見えますが、

 実際には 腸の状態・血流・体質・生活習慣 などが複雑に関係していることが多いと、東洋医学では考えます。

 今回は、痔ろうと便秘、そして座り仕事の影響について、

 東洋医学の視点から、「さらっと理解したい方」、「詳しく知りたい方」への2部構成でまとめます。

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【簡単に理解したい方へ】

 痔ろうのつらさは、

「肛門まわりの炎症」だけでなく、

体の内側の状態とも関係していることがあります。

特に影響しやすいのが、

・慢性的な便秘

・下剤による便通リズムの乱れ

・長時間の座り仕事による血流低下Ky29_13

といった要素です。

東洋医学では、痔ろうを

「血の巡りの滞り」「腸の働きの乱れ」「湿や熱のこもり」

といった状態と重ねてとらえることがあります。

そのため、

◇便を出すだけでなく、自然な排便リズムを目指すこと

◇肛門周囲だけでなく、体全体の血流を整えること

◇生活習慣による負担を少しずつ減らすこと

が大切な視点になります。

【痔に漢方】

 女性の方の痔のお話はこちら

【女性の痔に漢方】

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【詳しく知りたい方へ】Photo_20251126111601

① 便秘と下剤使用の影響

下剤を使うと一時的には排便が得られますが、

効きすぎると下痢になり、その後にさらに便秘が強くなる…

というリズムの乱れに悩まれる方も少なくありません。

東洋医学では、こうした状態を

・腸の潤い不足

・「気」の巡りの低下

・腸の動きのアンバランス

などとしてとらえます。

「出すこと」だけでなく、

腸が本来のリズムを取り戻せる状態に近づけていくことが大切になります。

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② 座り仕事と肛門周囲の血流

 長時間の座位は、骨盤内や肛門周囲の血流を滞らせやすくします。

 東洋医学ではこれを

「瘀血(おけつ)」=血の巡りの停滞 と考えます。

この状態が続くと、

・痛みが長引きやすい

・腫れが引きにくい

・違和感が残りやすい

といったことにつながる場合があります。

そのため、

患部だけでなく、体全体の巡りを整える視点が重要になります。

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③ 炎症と「湿・熱」

痔ろうでは、炎症が続くことで

体内に「湿」や「熱」がこもりやすくなることがあります。

これにより、

・ジュクジュクしやすい

・熱感を伴う

・腫れや違和感がなかなか引かない

といった状態につながることもあります。

東洋医学では、こうした状態も体質のひとつとしてとらえ、

体全体のバランスを見ながら整えていくことを重視します。

【痔の症状緩和に漢方】

 女性の痔のお話はこちら

【女性の痔に漢方】

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【ご相談はお気軽に】

 水戸部クリニックでは、痔ろうや便秘などの症状に対して、

西洋医学的な視点に加え、東洋医学の考え方も取り入れながら、

お一人おひとりの体質や生活背景を考慮した診療を行っております。

「なかなか改善しない」「同じ症状を繰り返している」といったお悩みがある方は、

体全体のバランスから見直す選択肢として、ご相談いただければと思います。

ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Icon_medical_woman04_20251126115901

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

【生活の中でも工夫を】

日常生活でも、次のような点を意識することが、

体調管理の一助となる場合があります。

・1時間に一度は立ち上がって体を動かす107_20251126115801

・お腹や腰、下半身を冷やさない

・便意を我慢しすぎない

・刺激の強い下剤を漫然と使い続けない

・睡眠リズムを整える

無理なく、できることから少しずつ取り入れていくのが大切です。

2025年11月24日 (月)

ステロイドで治りにくい まぶたのかゆみに -漢方治療によるアプローチ -**

「まぶたの腫れと赤みが引きません。ステロイドを塗っていますが、治りにくくなってきました。Ky26_15-3_20251121115201

 こどもの頃にアトピーでした。

 まぶたは赤くなって痛いです。」

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 まぶたは顔の中でも特に皮膚が薄く、刺激にとても弱い場所です。

そのため、炎症が起こると、赤み・腫れ・ヒリヒリ感・痛みが出やすくなります。

また、子どもの頃にアトピーがあった方は、

見た目が落ち着いていても、皮膚のバリア機能が弱い状態が残っていることがあります。

漢方では、こうしたまぶたのトラブルを、

「皮膚だけの問題」ではなく、体全体のバランスの乱れとして捉えます。

 今回もさらっと理解したい方、詳しく知りたい方用に掲載します。

✨【簡単に理解したい方へ】

◇皮膚が炎症を起こしやすい

◇外からの刺激に過敏になっている

◇疲れやストレス、体調の波で悪化する

といった背景が重なっている場合、

 塗り薬だけではなかなか落ち着かないこともあります。

 漢方では、体の内側から火照りや炎症を鎮めて整えることで、

皮膚が落ち着きやすい状態を目指す処方を検討します。

【目の周りの湿疹・赤み・かゆみに漢方】

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✨【詳しく知りたいへ】Photo_20251121115301

 まぶたの赤みや腫れが長引く場合、

東洋医学では 皮膚の炎症だけではなく、体質的な背景 を重視します。

◆ ① 炎症が起こりやすい体の状態

 まぶたに赤みや熱感、痛みがある場合、

 体の中に「熱」がこもりやすくなっている状態と考えることがあります。

 これは、ストレス・睡眠不足・疲労の蓄積などでも悪化しやすくなります。

◆ ② アトピー体質との関係

 小児期にアトピーがあった方は、

成長後も 皮膚のバリア機能の弱さ炎症への反応の強さ が残っていることがあります。

 そのため、まぶたのようなデリケートな部位では、再燃しやすい傾向があります。

◆ ③ ステロイドを使っても治りにくい場合

 ステロイドは状態によって必要な場面もありますが、

長期間同じ場所に使用していると、

皮膚が薄くなる・再発しやすくなると感じる方も少なくありません。

 漢方では、

◇皮膚の炎症が起こりやすい体質

◇皮膚の修復力を支える体の状態

◇自律神経・ストレスとの関係

といった面も含めて、全体の状態を整えることを大切にします。

【目の周りの湿疹・赤み・腫れ・かゆみに漢方】

 まぶたは見た目だけでなく、日常生活にも影響しやすい場所です。

 なかなか治りにくい方は漢方治療をご検討されてもよいかもしれません。

✨【ご相談はお気軽に】

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Nurse_nocap_20251121115401

 お気軽にご相談ください。

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2025年11月22日 (土)

1年以上続く咳を、体質から考える漢方ー**

 「咳が続いて1年以上になります。レントゲンも異常はなくて、いろいろなお薬を飲みましたが、良くなる様子はなかったです。

 喉がピリピリ、イガイガして、咳が出始めると止まりません。」Ky16_20_20251119115501

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 長く続く咳は、それだけでとてもつらいものです。

 病院の検査で異常がなく、薬を変えても楽にならないと、

「この咳は一体どこから来ているのだろう」と不安になりますよね。

 漢方では、咳の原因を「喉」だけではなく、

 体全体の状態やバランスの乱れから考えます。

 今回もさらっと理解したい方、詳しく知りたい方用に掲載します。

【簡単に理解したい方へ】

◇喉のピリピリ・イガイガ

 体の中で“乾燥が強くなっている場合があります。

◇咳が止まらなくなる

 気道が敏感になり、ちょっとした刺激で反応しやすい状態かもしれません。

◇検査に異常がないのに咳が続く

 気温・乾燥・ストレス・体質の影響が重なることもあります。

 漢方では、

「乾燥しているのか」

「冷えているのか」

「疲れているのか」

「気道が敏感になっているのか」

といった角度から、咳を全体的にとらえるのが特徴です。

 咳そのものを無理に抑え込むというより、

体の状態を整えていくことで、咳が出にくい方向に導くという考え方になります。

【咳・痰・気管支炎・喘息に漢方】

【詳しく知りたい方へ】Photo_20251119100001

 1年以上続く慢性的な咳は、東洋医学では 体質的な偏りや、長期間続いた刺激によるバランスの乱れ と考えることがあります。

◆  喉の「乾き」と咳

 喉がピリピリ・イガイガするのは、

体内の「潤い」が不足しているサインと捉えられます。

 乾燥した状態では、ほんの少しの刺激でも咳が出やすくなります。

◆ 体の冷えと咳の悪化

 体が冷えていると、気道の働きが不安定になり、

外からの寒さや乾燥に敏感に反応して咳が続くことがあります。

 冷えが強い場合は、喉だけでなく体全体の巡りにも影響します。

◆ 気道の過敏さ

  長期間の咳やストレスによって、

気道が刺激に反応しやすい状態になっているケースもあります。

◆ 検査に異常がなくても続く咳

  西洋医学的な検査で異常がないときは、

 漢方でいう “乾き・冷え・疲れ・気の乱れ” が複合していることが少なくありません。

そのため、

◇喉の状態

◇体の冷え

◇乾燥しやすいかどうか

◇咳が出る時間帯

◇体力の状態

などを総合的にみていきます。

 漢方治療では、これらのバランスの乱れを整えることで、

「咳そのもの」ではなく、咳が出やすくなっている背景にアプローチします。

【咳・痰・気管支炎・喘息に漢方】

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2025年11月20日 (木)

元気をなくした時の漢方 ―**

 「2週間前から気力が落ちています。血流が悪いのか、お腹が冷えて目の下が真っ黒になってきました。096_20251119094801

 職場でイライラすることがあって、涙が出てしまいました。退職することも考えてしまうくらい辛いです。少し元気になりたいです。」

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 気力が出ない日が続き、涙がこぼれたり、イライラしてしまうと、

「このまま大丈夫かな…」と不安になることがあります。

漢方では、こうした心と体の変化は どちらか一方ではなく、つながって起きている と考えます。

 今回もさらっと簡単に理解したい方へ、詳しく知りたい方への形で掲載します。

✨【簡単に理解したい方へ】

◇お腹の冷え … 体の内側が弱りやすく、気力の低下につながることがあります。

◇目の下のクマ … 疲れやストレスが重なると、顔に影が出やすくなります。

◇涙が出る・イライラする … 心の余裕が少し減っているサインでもあります。

 不調がいくつも重なると、「もう無理かもしれない」と感じてしまいがちですが、

心と体のバランスの乱れを整えることから始めてもよいかもしれません。

 漢方では、お一人おひとりの心と体のバランスの乱れを整えることをめざします。

【仕事のストレスによる症状に漢方】

✨【詳しく知りたい方へ】Photo_20251119100001

今回のように、

◇気力の低下

◇涙もろさ・イライラ

◇お腹の冷え

◇目の下のクマ

といった心身両面の不調が同時に現れることは、決して珍しくありません。

 漢方では、身体の働きがうまく循環していないとき、

気持ちの揺れが出やすくなると考えます。

 特に、疲労やストレスが続くと、

体が温まらなかったり、顔色がくすんだり、気分が安定しにくくなることがあります。

 これは「心と体が同じ方向に傾いてしまっている状態」ととらえられ、

どちらか一方だけを整えるのではなく、全体がふっと軽くなるように寄り添っていくことが大切になります。

 漢方治療は、このような心身の不調が重なった状態をやわらげ、少しずつ元気を取り戻すことをめざします。

【仕事のストレスによるイライラ・不調に漢方】

✨【ご相談はお気軽に】

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2025年11月18日 (火)

顔は熱いのに足が冷える   冷えのぼせを整える漢方治療ー**

 「顔が熱くなって、赤くなるのが気になります。足は反対に冷たいです。靴下を重ねて履いたりしていますが、冷えます。

特に足首から足の先まで冷たいです。靴の中にカイロを入れたりしています。」Ky29_02_20251114114101

 顔は熱くなるのに、足は冷たい・・・そんな「冷えのぼせ」は、体のバランスが崩れているサインです。

東洋医学では、体のエネルギーや血の流れ(気・血)が上と下でうまく巡っていない状態と考えます。

 今回も簡単に理解したい方と詳しく知りたい方への内容を掲載します。

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✨簡単に理解したい方へ

 顔は熱くなるのに、足は冷たい・・・これは、「冷えのぼせ」という状態です。

 上半身に熱がこもると「のぼせ・ほてり・イライラ」などが起こり、

下半身の巡りが悪くなると「足の冷え・むくみ・倦怠感」が現れます。

特に、更年期やストレスが多いとき、体の潤いが減ったり気の流れが乱れたりして、このバランスの崩れが強くなります。

 漢方治療では、

・上半身の熱を下げる

・下半身を温めて巡りを整える

・体全体の陰陽のバランスを戻す

ことを目的とします。

 冷えのぼせの背景は人によって異なるため、体質を見極めて処方を選ぶことが大切です。

【冷え性に漢方】

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✨詳しく知りたい方へ

東洋医学では「冷えのぼせ」は、上熱下寒(じょうねつかかん)とも呼ばれ、

 体内の「気・血・陰陽」の巡りの乱れとしてとらえます。

以下のようなタイプが代表的です。

① 上熱下寒タイプ(気の上昇)

 ストレスや緊張が続くと、気が上へ昇りすぎて頭部に熱がこもります。

頭や顔のほてり、足の冷え、のどのつかえ、めまいなどを伴います。

② 陰虚火旺タイプ(更年期などに多い)

 加齢や疲労により、体を潤す「陰」が不足し、相対的に「陽(熱)」が上に偏るタイプ。

顔のほてり、寝汗、口の乾き、ほてりのわりに手足が冷えるなどが特徴です。

③ 肝気上逆タイプ(情動の影響)

ストレスや感情の高ぶりで「肝気」が上にのぼるタイプ。

イライラ、動悸、頭痛、顔の紅潮などがみられる方が多いです。

④ 陽虚上浮タイプ(冷え主体)

体の温める力(陽気)が不足して、熱が下半身に届かず上に逃げるタイプ。

足腰の冷え、むくみ、疲労感を伴い、顔のほてりを感じる方もいらっしゃいます。

【冷え性に漢方】

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✨冷えのぼせのタイプ、体質を考慮した漢方

 冷えのぼせは、単に「のぼせを冷ます」「冷えを温める」という単純な発想ではなく、体全体の巡りを整えることが大切です。

 漢方では、一人ひとりの体質を見極め、上と下、陰と陽のバランスを回復させることで、ほてりや冷えの両方を改善をめざします。

✨ご相談はお気軽に 

 水戸部クリニックは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

 お気軽にご相談ください。医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年11月16日 (日)

指の痛みとこわばりに漢方のちから ―**

「両手の指の関節が痛いです。

 最近痛みが強くなって、指が曲げられないので、物を握りにくいです。A307_058_20251112121302

 何もしなくても痛いです。」

 指の関節の痛みは、年齢による変化や、使いすぎ、冷えなど、さまざまな原因で起こります。

朝や寒い時期にこわばりを感じる方、動かし始めに痛む方、何もしなくても痛みがある方など、症状の現れ方も人それぞれです。

 今回も簡単に理解したい方、詳しく知りたい方のために分けて掲載します。

✨簡単に理解したい方へ

 漢方では、このような関節の痛みを「気・血・水(き・けつ・すい)」のめぐりが悪くなった状態としてとらえます。冷えや湿気、疲労の蓄積などが原因で流れが滞ると、関節に炎症や痛みを感じやすくなるのです。

 体の内側から血流を良くし、炎症を鎮めることで、少しずつ痛みの軽減を目指していきます。

 痛み止めとは異なり、根本から体質を整えるのが漢方治療の特徴です。

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✨詳しく知りたい方へ

 東洋医学では、指の関節痛は「痺証(ひしょう)」の一種と考えます。これは、風・寒・湿といった外的要因が体内に入り込み、「気血の流れ」を妨げることで痛みやこわばりを起こす状態です。Photo_20251112121601

 特に、冷えが強い方では「寒痺」、むくみや重だるさがある方では「湿痺」、熱をもつ痛みでは「熱痺」と呼び、それぞれ異なる体質的背景を持っています。

・寒痺タイプ:冷えると痛みが強く、温めると楽になる。

・湿痺タイプ:重だるく、むくみやすい。雨の日に痛みが出やすい傾向。

・熱痺タイプ:赤み・腫れ・熱感を伴い、じっとしていても痛む。

 また、慢性的に続く場合には、血(けつ)や腎(じん)の不足が背景にあることも多く、加齢や疲労の蓄積によって痛みが抜けにくくなる傾向があります。

 漢方では、こうした体の状態を見極め、冷えや湿気を取り除く、血流を改善する、腎を補うといった多角的な視点から体全体を整えることで、症状の改善をめざします。

  関節の痛みは、「使いすぎ」や「老化」だけではなく、体のバランスの乱れを知らせるサインでもあります。

 無理をせず、温めや睡眠、食事などの養生も合わせて見直すことで、改善の道が見えてくることがあります。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Nurse_nocap_20251112121801

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

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