アトピーで背中がかゆいに漢方
市販のステロイドで対応していましたが、
乾燥がひどくて、
眠れなくなっているので、
漢方薬もいいかなと思って受診しました。」
手足の冷えが強く、
乾燥によるかゆみで、
寝ていて目が覚めるとのことでした。
アトピー性皮膚炎の中でも、
乾燥が強いタイプの方は、
皮膚のバリア機能が低下しやすく、
かゆみや炎症が慢性化しやすい傾向にあります。
漢方では「体全体のバランスの乱れ」としてとらえて、
血の巡り(血行不良)、炎症、
ストレスなどの影響を考慮した処方を検討いたします。
1. 冷えによる血行不良
血流が滞ると、
皮膚に必要な栄養やうるおいが行き届かず、
漢方では、血の巡りを良くし、
皮膚のうるおいを保つ処方を用いることが多いです。
日常生活のポイント
◇体を冷やさないような食品の摂取を心がける
◇適度な運動で血流を促す
◇入浴で体を温め、血行を良くする
2. 皮膚の炎症・かゆみ
乾燥が進むと、かゆみが生じ、
かきこわしによる炎症につながることがあります。
漢方では、炎症を鎮め、
皮膚のバリア機能を整えることを目的とした処方を
中心に検討しております。
日常生活のポイント
◇肌にやさしい衣類を選ぶ(綿素材など)
◇刺激の少ないスキンケアを取り入れる
3. ストレスによるかゆみ
アトピー性皮膚炎の乾燥タイプの方は、
ストレスによってかゆみが悪化しやすい傾向があります。
漢方では、気の巡りを整え、
リラックスしやすくする処方を検討する場合が多いです。
日常生活のポイント
◇深呼吸やストレッチでリラックスする
◇睡眠の質を高める(寝る前のスマホ使用を控える)
◇バランスの良い食事を心がける(皮膚は内臓の鏡という考え方)
乾燥が強いアトピー性皮膚炎では、
外側のスキンケアだけでなく、体の内側から整えることも大切です。
一人ひとりの体質に合わせた漢方治療も効果的です。
水戸部クリニックでは、
ご相談しやすい環境づくりを
お気軽にご相談ください。
医師の処方による漢方薬は、
健康保険適用です。