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心と体

2025年7月17日 (木)

外仕事で熱中症になりやすい方に漢方

夏の「だるさ」や「暑さ負け」に ― 熱中症予防もふまえた漢方的ケア ―

 

「朝、畑仕事から戻ると、頭が重くなって、吐き気がしたりして、体がだるいです。151_person_20250711170201

 熱中症のような感じがしていて、水や経口補水液を飲むようにはしていますが、それでも頭がもあーっとしています。」

 このような訴えとともにご相談に来られる方が、夏になると増えてきます。

 とくに最近は、ビニールハウス内での作業中に熱中症のような症状を訴える方が目立ちます。ビニールハウス内は風が通りにくく、気温や湿度が想像以上に高くなるため、短時間の作業でも体調を崩すケースが少なくありません。

 

 熱中症対策としては、水分や電解質の補給が基本ですが、それだけでは回復が追いつかないと感じる方も多いのではないでしょうか。A307_103

【熱中症対策の漢方】

 

 漢方では、こうした夏の体調不良を「暑さによるダメージ(暑邪)」や「体にたまった湿気(湿邪)」によって、気(エネルギー)の巡りや消化機能が弱り、だるさや頭重感が出る状態と捉えます。

 

たとえばこんな症状はありませんか?

 

・食欲がないA307_105_20250711170701

・胃が重たい

・寝ても疲れが取れない

・軽い吐き気が続く

・頭がもやもやしてスッキリしない

こうした症状が重なると、いわゆる「暑さ負け」の状態になります。

 

【暑さ負け、夏バテに漢方】

 

 漢方では、体にこもった熱や湿気のバランスを整えたり、弱った胃腸をいたわったりする処方を使いながら、日々の体調の変化に対応するお手伝いをしています。

また、体力や胃腸が弱りやすい方には、気力や回復力を補うことで、暑さの中でも快適に過ごしやすくなるよう働きかける処方を検討しております。

 

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Icon_medical_woman04_20250711171901 Photo_20250711171201

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

 

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年7月15日 (火)

10代で生理が止まったときに― 漢方薬で心と体を整える ―**

「高校に入ってから、ぴたりと生理が来なくなりました。072

 婦人科を受診しても特に異常はないと言われ、様子を見るようにとのことでしたが、やはり心配で……。」

 

 このようなご相談を受けることがあります。

 

 思春期の女性の月経は、まだ安定しきっていないことも多く、生活環境や精神的な影響を強く受けやすいものです。特に近年は、学業のプレッシャー、人間関係のストレス、過度なダイエットや運動習慣などが原因で、ホルモンバランスが崩れ、生理が止まってしまうことがあります。

 

 また、婦人科の検査で「異常なし」と言われたものの、なかなか改善しないことで不安が増してしまったり、ホルモン剤による治療に抵抗があるご家庭では、治療そのものを躊躇されることも少なくありません。

 

 漢方では、月経は「気・血(けつ)」の巡りによって支えられていると考えます。ストレスによって気の流れが滞ることで血の巡りが悪くなったり、過度なダイエットによって「血」が不足したりすると、月経が止まる原因になります。

 

 こうした場合、漢方では体質や生活背景などを見極めながら、「気の巡りを整える」「血を補う」「心身のバランスを取り戻す」ことを目指します。

 

【生理痛・生理不順に漢方】

 

 「まずは自然な形で整えてみたい」「本人の心身に寄り添った方法で取り組みたい」――そういった親御さんのお気持ちにも寄り添えるように水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Photo_20250709162101

 

 お気軽にご相談ください。

 

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

 

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年7月13日 (日)

更年期の不眠、途中で目が覚めるに漢方

「更年期で、眠れないんです。寝つきも悪くて、夜中に何度も目が覚めます。

 それからホットフラッシュで顔から汗がダラダラでます。Ky36_05_20250708173601

 職場の人に心配されるくらいの汗で頭がびしょびしょになります。」

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 更年期の時期は、女性ホルモンの急激な変化によって、自律神経が乱れやすくなります。そのため、眠りが浅くなったり、突然のほてりや多量の汗に悩まされる方が多くいらっしゃいます。

 

 このような状態が続くと、日中の疲れが取れず、気分の落ち込みや集中力の低下にもつながってしまうことがあります。

 東洋医学では、更年期に起こるさまざまな変化を「陰陽のバランスの乱れ」や「気・血・水」の巡りの不調としてとらえます。

 特に、今回のように「寝つきが悪い・途中で目が覚める・大量の汗」というお悩みは、体を冷やす力である“陰”が不足し、相対的に“熱”が体内にこもってしまっている状態が疑われます。

 汗をたくさんかくのに、体は冷えている。

 火照るのに、手足は冷たく感じる。

 疲れているのに、眠れない。 

 

 こうしたアンバランスは、からだの内側で起こる“熱の偏り”や“気の消耗”といった深い部分と関係しており、外からの冷却や睡眠導入剤だけではなかなか根本的な改善が難しいこともあります。 

 漢方では、お一人おひとりの体質に合わせて、のぼせ・発汗・不眠・気分の浮き沈みといった症状の組み合わせを考慮して、体のバランスを整える処方を考えていきます。 

 「更年期だから仕方ない」と我慢せず、今のつらさをご相談ください。体質や症状に合わせて、心と体のバランスを整える方法を一緒に考えてまいります。

【更年期症状に漢方】

水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりを、スタッフ一同心がけております。Photo_20250708153501

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年7月11日 (金)

足裏の汗疱が治らないに漢方

「足裏に汗疱ができています。

 最近範囲が広がってきました。かゆくてかき壊してしまいます。Ky46_01-1_20250708161501

 ステロイドを塗っていますが、だんだん効きが悪くなってきています。」

 このようなご相談を受けることがあります。足の裏に小さな水ぶくれができ、それが破れてジュクジュクしたり、皮がめくれてカサカサになったりを繰り返す「汗疱(かんぽう)」は、かゆみや不快感だけでなく、見た目のストレスも伴う皮膚のトラブルです。

 季節の変わり目や梅雨時など湿気が多い時期に悪化しやすく、汗やストレス、胃腸の不調などが影響していると考えられています。

 漢方では、こうした汗疱の背景に、「湿熱(しつねつ)」という余分な水分と熱が体内にこもっている状態や、ストレスによる「気」の巡りの停滞、胃腸機能の低下など、体の内側のバランスの乱れを見つめていきます。 

 たとえば、

・汗をかきやすく、暑がりの方は「湿熱」がこもりやすい傾向

・便秘気味やおなかの張りがある方は「腸内の熱」も皮膚に影響

・ストレスが強く、眠りが浅い方は「気の巡り」の滞りが皮膚の再生を妨げることも

といったように、体質によってアプローチは変わってきます。

 長引く皮膚トラブルの背景には、繰り返す炎症で皮膚が過敏になっていたり、外からの治療では届きにくい体の中の不調が関わっていることもあります。

 漢方では、皮膚にあらわれている症状だけでなく、汗のかき方や食欲、睡眠の質、体質なども考慮して、体の内側から皮膚のバリア機能を整えることをめざしていきます。

【汗疱に漢方治療】

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年7月 9日 (水)

サウナへ行ってから顔が真っ赤に漢方

「サウナへ行って来たら、顔がまだらに真っ赤になってしまいました。Ky26_06_20250708122501

それから1ヶ月以上になりますが、赤みが引く様子がありません。」

 このようなお悩みを抱えてご相談に来られる方がいらっしゃいます。

 サウナは発汗によって代謝を高め、血行を促進する作用がありますが、体質によってはその刺激が過剰に働いてしまうことがあります。

東洋医学で考える「赤み」の正体

 東洋医学では、顔の赤みは「熱」や「血」の巡りに関係があるとされます。

たとえば、

・熱がこもる体質(内熱) の方は、体内に余分な熱が蓄積しやすく、サウナなどの強い外的刺激によって、皮膚表面の血管が過剰に拡張したまま戻りにくくなることがあります。

・「瘀血(おけつ)」=血の巡りの悪さがあると、サウナ後に急激に血流が変化した際、毛細血管の一部に負担がかかり、まだらな赤みとして残ってしまうこともあります。

さらに、「気(き)」の巡りが滞ることも、赤みや火照り、皮膚の炎症反応を長引かせる要因とされています。

体質に応じた漢方的アプローチPhoto_20250708153501

 漢方では、見た目の症状だけでなく、その背景にある体のバランスの乱れを整えることを重視します。

・熱を冷ますことが必要な方

 → 体にこもった余分な熱を冷まし、赤みを鎮める方向の処方が検討されます。

・血流を整えることが必要な方

 → 瘀血の傾向がある場合は、血の巡りを改善することで、色ムラや赤みの改善を目指します。

・ストレスや自律神経の乱れが背景にある場合

 → 気の巡りを整えることで、血流や熱の調節がスムーズになり、皮膚の反応も落ち着いていきます。

見落としやすい「皮膚のバリア低下」

 サウナや熱風によって皮膚のバリア機能が一時的に低下し、敏感な状態になっていることもあります。そのような時期に、保湿や紫外線対策を怠ると、炎症が長引く原因になります。漢方では、肌を潤す作用や皮膚を外敵から守る力(衛気)を高める方向のケアも併用することがあります。

 赤みがなかなか引かず、お化粧でも隠れない、周囲に気づかれてしまうなど、不安やストレスも大きくなるかもしれません。お悩みの背景にある体質や生活習慣を伺いながら、体の内側からバランスを整える漢方治療を検討されてみてはいかがでしょうか。

 自然な回復力を引き出しながら、皮膚の再生を穏やかに後押ししていくことを検討しております。

【赤ら顔・酒さに漢方】

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

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2025年7月 7日 (月)

五十肩で腕が痛い方に漢方

「五十肩で、腕が痛くてがあげられません。後ろへ動かせないので、シャンプーをするのも大変です。なかなか治らないものですね。」Ky30_04_20250702161201

 このような訴えでご相談に来られる方は少なくありません。五十肩は、医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩関節の可動域が制限され、痛みをともなう状態です。特に40代後半から50代以降の方に多く、年齢による変化や血流の滞りが影響していると考えられています。

 日常生活において、腕が自由に動かないというのは、想像以上に不便なものです。洗髪や着替え、エプロンのひもを結ぶといったちょっとした動作が苦痛になり、気持ちまで塞ぎ込んでしまう方もおられます。

【五十肩に漢方】

 東洋医学では、こうした「動かしづらさ」や「痛み」の背景に、「気・血・水(き・けつ・すい)」の巡りの乱れや、体の冷え、老化にともなう“腎”の衰えなどを診断の手がかりとして捉えます。特に、五十肩のような症状では「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血の滞りや、「風寒湿(ふうかんしつ)」といった外的因子の影響が関与していると考える場合もあります。

 漢方では、肩の状態だけを見るのではなく、体質や全身の状態をふまえて、巡りを整え、冷えや滞りを改善していくような処方を検討します。痛みが強い方、夜間の痛みで眠れない方、動かすと鈍い痛みが続く方など、それぞれの状態に応じた対応を行います。

 回復までに時間がかかることもありますが、「年齢のせいだから」と思い込まずに、ご相談いただければと思います。患者さんそれぞれの体質を考慮して、漢方薬を検討します。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年7月 5日 (土)

お腹の冷え、胃が弱い、緊張に心と体を整える漢方

「お腹が冷えています。腰の周りも冷たいです。

便秘でお腹が張ると、胃炎になります。Ky22_09_20250630162501

10代の頃から胃が弱くて、

神経性胃炎のお薬を処方していただいていた時期もありましたが、

薬に負けるというか、そんな感じになります。

常に体が緊張しているような感じで、

カチコチに固まっている感じがしています。眠りも浅いです。」

 このようなご相談をいただくことがあります。

 胃腸の調子が悪くなると、食事が楽しめなかったり、気分が落ち込んだりと、日常生活にも大きな影響が出てしまいます。また、常に体がこわばって緊張しているような感覚や、眠りの浅さなどが重なると、「何から手をつけたらいいのかわからない」と感じてしまうこともあるでしょう。

 漢方では、こうした症状を一つ一つバラバラに見るのではなく、心と体をひとつのつながったものとしてとらえます。お腹の冷えや便秘、胃の弱さはもちろん、緊張感や不眠も含めて、「体全体のバランスの乱れ」として捉えるのが特徴です。

 たとえば、お腹の冷えは「陽気(ようき)」の不足と考えられ、体を温める力が弱まっているサインとみなされます。また、緊張しやすく眠りが浅い状態は、「気(き)」の巡りが滞っていることや、「肝(かん)」の働きの乱れと関係している場合があります。

 こうした複合的な不調に対しては、体質や症状の傾向を参考にしながら、心身の状態に合わせた処方を検討しております。薬に敏感な方や、これまでの治療で思うような改善が見られなかった方からのご相談も多いです。 

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。Photo_20250630162601

 医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年7月 3日 (木)

思春期のイライラや気分の波に心と体のバランスを整える漢方

「イライラして、眠れないです……。」

『本人の代わりにお伝えしますが、

イライラもしますし、急に怒鳴ったり、A307_071_20250630153701

そうかと思うと気分が落ち込んだりしています。

どうしたらよいのかわからない、と言っています。』

 思春期は、心と体が大きく変化する時期です。ホルモンの分泌が急激に変わり、心の揺れやイライラ、不安、不眠といった不調が現れやすくなります。ときには、本人も自分の感情をどう扱えばよいのか分からず、戸惑ってしまうこともあります。

 このような状態は、「わがまま」や「反抗期」と誤解されやすいのですが、実際には体内で起きている変化の影響を大きく受けており、心と体のバランスを崩しているサインでもあります。A307_074_20250630153801

【思春期のイライラ・落ち込み・ストレス症状に漢方】

 東洋医学では、こうした心の不安定さを「気(き)」や「血(けつ)」の流れが滞ることで生じると考えます。特に、感情の揺れが激しく、イライラが強い場合は「肝(かん)」の働きが関係しているとされ、気の巡りを整えることで、感情が落ち着きやすくなることもあります。

 また、眠れない、気分が沈む、胸がつかえるような感じがする、といった症状がある場合には、「気滞(きたい)」や「気逆(きぎゃく)」といった状態が疑われ、体の中のエネルギーがうまく流れていないサインと見なされます。

 漢方治療では、そうした体質や状態に合わせて処方を検討し、心身の調和を取り戻すお手伝いをします。お子さん自身が「つらい」と感じているのであれば、体の内側からやさしく整えていく方法のひとつとして、漢方も選択肢になるかもしれません。

 思春期の不調は、家族にとっても心配の尽きないものです。ですが、「どうしたらいいのか分からない」という言葉の奥にある不安や苦しさに寄り添うことで、回復の糸口が見えてくることもあります。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年7月 1日 (火)

不安で胸がぎゅーっと苦しくなるに漢方

「不安になると、胸がぎゅーっと締め付けられるような感覚や、押しつぶされるような重苦しさを感じ、焦燥感が強くなります。

 

息がうまくできないような感じがして、つい咳払いをしてしまいます。Ky13_01_20250625120801

 

 親の認知症が進行してきていることや、仕事のことなどが頭をよぎると、じっとしていられなくなって、部屋の中をグルグル歩き回ったり、動悸がして汗をかいたりしてしまいます。

 仕事など、何かに集中しているときは比較的落ち着いていられるのですが……。」

 

胸が締めつけられるような不安と焦燥感に

 

 胸が締めつけられるような不安感や、呼吸のしづらさ、動悸、発汗、じっとしていられない焦りなど――こうした症状は、心と体のバランスが乱れているサインかもしれません。

 特に、精神的なストレスが続いていると、「気」の巡りが滞りやすくなり、身体のさまざまな部位に影響を及ぼします。

 

 東洋医学では、このような状態を「気滞(きたい)」や「心火(しんか)」といった概念で捉えます。

気滞は、ストレスなどによって気の流れが詰まった状態で、胸の締めつけ感やのどのつかえ感、ため息が出るなどの症状を伴うことが多くあります。

一方、心火は、精神的な緊張や思い悩みが「熱」となって心にこもり、不眠、動悸、焦燥感、発汗などを引き起こします。

 このような症状があると、「気持ちの問題」として片付けられがちですが、体の内側の乱れとしても理解することで、適切なケアがしやすくなります。

漢方では、気の巡りを整え、熱を冷まし、心身の安定をはかるような処方を使いながら、その方の体質や症状の変化に応じて処方を検討します。

【イライラ・不安・ストレス症状に漢方】

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 医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年6月29日 (日)

体は疲れているのに眠れないに漢方

「不安で夜中に目が覚めてしまいます。気力も湧かず、日中もぼんやりとしています。

 体は疲れているのに、なかなか眠れません。

 新しい仕事を始めたばかりで、本当はもっと頑張りたいのに、疲れが取れない毎日が続いています。」Ky53_10_20250623165001

 このようなご相談は多いです。

【不眠症に漢方】

 

◇疲労とストレスによる不眠に漢方の視点を

新しい環境に身を置いたとき、人は無意識のうちに気を張り、心も体も緊張状態にさらされます。

  本来であれば、睡眠によってその疲れを癒したいところですが、「眠りたいのに眠れない」「眠っても浅くてすぐに目が覚めてしまう」といった訴えは、特に精神的ストレスや過労が重なったときによく見られます。

東洋医学では、こうした状態を「気(き)」や「血(けつ)」の巡りの乱れとしてとらえます。

 特に、ストレスが強くかかっているときには「肝(かん)」の働きが影響を受けやすく、「気の滞り(気滞)」が起こり、不安感やイライラ、寝つきの悪さなどが現れることがあります。

 また、過労によって「気」や「血」が不足してくると、体が疲れているにもかかわらず、休む力がうまく働かず、眠りが浅くなったり、夢を多く見たりといった不眠につながります。

【疲労倦怠感に漢方】

 漢方では、このようにストレスと疲労の両面から不眠の原因を探り、その人の体質や状態に合わせて対処していきます。

「気の巡りを整える」「血を補う」「心を落ち着ける」など、多角的なアプローチが可能です。

「疲れているのに眠れない」「心が休まらない」と感じるときは、心身のバランスの乱れを整える視点から、漢方治療を取り入れてみるのもよいでしょう。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。Photo_20250623161201 Nurse_nocap_20250623165801

 医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になります。

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