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2025年11月

2025年11月29日 (土)

「階段がつらい」ひざ痛に、体質から寄り添う漢方ー**

両ひざが痛くて曲がらないので、階段がつらいです。Ky32_25

 椅子から立ち上がるときや、朝起きた直後も動かしづらく、少し動くと楽になる気もしますが、最近は痛みが強くなってきて不安です。」

 このようなお悩みは、年齢とともに増えてきますが、漢方では単なる「ひざの老化」だけでなく、体全体のバランスの乱れとして考えます。

 今回も、東洋医学の視点から、「さらっと理解したい方」、「詳しく知りたい方」への2部構成でまとめます。

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【簡単に理解したい方へ】

 ひざの痛みは、ただ関節だけの問題ではなく、

 体の中の「めぐり」や「栄養」「冷え」などが影響して起こっている場合が多いと考えます。

 特に以下のような状態が関連していることがあります。

◇クーラーや職場環境などにより、ひざが冷えている

◇体力が落ちて、筋力が弱くなってきている

◇血行が悪く、関節に栄養が届きにくい

◇天気や気圧で痛みが変わる

 漢方では、こうした状態をひとまとめにして、

「体の中のバランスの乱れ」としてとらえ、

ひざ局所だけでなく、体全体を整える治療を考えていきます。

【ひざの痛み・関節痛に漢方】

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【詳しく知りたい方へ】Photo_20251128173301

漢方では、ひざの痛みを

「気・血・水(き・けつ・すい)」や「腎(じん)」の働きと関連づけて考えます。

① 冷えによる痛み

  ひざを触ると冷たい、冷房で悪化する、冬に痛みが強くなる方は、
「冷え」によって血流が悪くなり、関節の動きが悪くなっている可能性があります。

② 血行不良・栄養不足

 関節を動かすためには、血の流れがスムーズであることが大切です。

 血の巡りが悪いと、関節に十分な栄養が届かず、痛みやこわばりにつながります。

③ 腎の衰え

 東洋医学でいう「腎」は、加齢との関係が深く、

骨や関節、下半身の力と大きく関わるとされています。

 年齢とともに痛みが強くなってきた場合は、

この「腎」の働きの低下も関係している可能性があります。

④ 水分代謝の乱れ

 Ky45_02-1_20251128174901 むくみやすい方、天気で痛みが変わる方は、

体の中の余分な水分が関節に停滞している場合もあります。

こうした背景を総合的に見ながら、

患者さんそれぞれの体質や症状に合わせて

体全体を整えていくのが漢方治療の特徴です。

【ひざの痛み・関節痛に漢方】

【ご相談はお気軽に】

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Icon_medical_woman01_20251128175401

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年11月27日 (木)

治りにくい痔ろうと便秘 ―漢方による体質ケア ―**

「痔ろうがつらいです」

「便秘があって、下剤を飲むと効きすぎてしまう」Ky22_26_20251126100401

「1日中座り仕事で、痛みがなかなか引かない」

 このようなお悩みを抱えて来院される方は、決して少なくありません。

 痔ろうは局所のトラブルに見えますが、

 実際には 腸の状態・血流・体質・生活習慣 などが複雑に関係していることが多いと、東洋医学では考えます。

 今回は、痔ろうと便秘、そして座り仕事の影響について、

 東洋医学の視点から、「さらっと理解したい方」、「詳しく知りたい方」への2部構成でまとめます。

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【簡単に理解したい方へ】

 痔ろうのつらさは、

「肛門まわりの炎症」だけでなく、

体の内側の状態とも関係していることがあります。

特に影響しやすいのが、

・慢性的な便秘

・下剤による便通リズムの乱れ

・長時間の座り仕事による血流低下Ky29_13

といった要素です。

東洋医学では、痔ろうを

「血の巡りの滞り」「腸の働きの乱れ」「湿や熱のこもり」

といった状態と重ねてとらえることがあります。

そのため、

◇便を出すだけでなく、自然な排便リズムを目指すこと

◇肛門周囲だけでなく、体全体の血流を整えること

◇生活習慣による負担を少しずつ減らすこと

が大切な視点になります。

【痔に漢方】

 女性の方の痔のお話はこちら

【女性の痔に漢方】

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【詳しく知りたい方へ】Photo_20251126111601

① 便秘と下剤使用の影響

下剤を使うと一時的には排便が得られますが、

効きすぎると下痢になり、その後にさらに便秘が強くなる…

というリズムの乱れに悩まれる方も少なくありません。

東洋医学では、こうした状態を

・腸の潤い不足

・「気」の巡りの低下

・腸の動きのアンバランス

などとしてとらえます。

「出すこと」だけでなく、

腸が本来のリズムを取り戻せる状態に近づけていくことが大切になります。

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② 座り仕事と肛門周囲の血流

 長時間の座位は、骨盤内や肛門周囲の血流を滞らせやすくします。

 東洋医学ではこれを

「瘀血(おけつ)」=血の巡りの停滞 と考えます。

この状態が続くと、

・痛みが長引きやすい

・腫れが引きにくい

・違和感が残りやすい

といったことにつながる場合があります。

そのため、

患部だけでなく、体全体の巡りを整える視点が重要になります。

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③ 炎症と「湿・熱」

痔ろうでは、炎症が続くことで

体内に「湿」や「熱」がこもりやすくなることがあります。

これにより、

・ジュクジュクしやすい

・熱感を伴う

・腫れや違和感がなかなか引かない

といった状態につながることもあります。

東洋医学では、こうした状態も体質のひとつとしてとらえ、

体全体のバランスを見ながら整えていくことを重視します。

【痔の症状緩和に漢方】

 女性の痔のお話はこちら

【女性の痔に漢方】

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【ご相談はお気軽に】

 水戸部クリニックでは、痔ろうや便秘などの症状に対して、

西洋医学的な視点に加え、東洋医学の考え方も取り入れながら、

お一人おひとりの体質や生活背景を考慮した診療を行っております。

「なかなか改善しない」「同じ症状を繰り返している」といったお悩みがある方は、

体全体のバランスから見直す選択肢として、ご相談いただければと思います。

ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Icon_medical_woman04_20251126115901

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

【生活の中でも工夫を】

日常生活でも、次のような点を意識することが、

体調管理の一助となる場合があります。

・1時間に一度は立ち上がって体を動かす107_20251126115801

・お腹や腰、下半身を冷やさない

・便意を我慢しすぎない

・刺激の強い下剤を漫然と使い続けない

・睡眠リズムを整える

無理なく、できることから少しずつ取り入れていくのが大切です。

2025年11月24日 (月)

ステロイドで治りにくい まぶたのかゆみに -漢方治療によるアプローチ -**

「まぶたの腫れと赤みが引きません。ステロイドを塗っていますが、治りにくくなってきました。Ky26_15-3_20251121115201

 こどもの頃にアトピーでした。

 まぶたは赤くなって痛いです。」

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 まぶたは顔の中でも特に皮膚が薄く、刺激にとても弱い場所です。

そのため、炎症が起こると、赤み・腫れ・ヒリヒリ感・痛みが出やすくなります。

また、子どもの頃にアトピーがあった方は、

見た目が落ち着いていても、皮膚のバリア機能が弱い状態が残っていることがあります。

漢方では、こうしたまぶたのトラブルを、

「皮膚だけの問題」ではなく、体全体のバランスの乱れとして捉えます。

 今回もさらっと理解したい方、詳しく知りたい方用に掲載します。

✨【簡単に理解したい方へ】

◇皮膚が炎症を起こしやすい

◇外からの刺激に過敏になっている

◇疲れやストレス、体調の波で悪化する

といった背景が重なっている場合、

 塗り薬だけではなかなか落ち着かないこともあります。

 漢方では、体の内側から火照りや炎症を鎮めて整えることで、

皮膚が落ち着きやすい状態を目指す処方を検討します。

【目の周りの湿疹・赤み・かゆみに漢方】

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✨【詳しく知りたいへ】Photo_20251121115301

 まぶたの赤みや腫れが長引く場合、

東洋医学では 皮膚の炎症だけではなく、体質的な背景 を重視します。

◆ ① 炎症が起こりやすい体の状態

 まぶたに赤みや熱感、痛みがある場合、

 体の中に「熱」がこもりやすくなっている状態と考えることがあります。

 これは、ストレス・睡眠不足・疲労の蓄積などでも悪化しやすくなります。

◆ ② アトピー体質との関係

 小児期にアトピーがあった方は、

成長後も 皮膚のバリア機能の弱さ炎症への反応の強さ が残っていることがあります。

 そのため、まぶたのようなデリケートな部位では、再燃しやすい傾向があります。

◆ ③ ステロイドを使っても治りにくい場合

 ステロイドは状態によって必要な場面もありますが、

長期間同じ場所に使用していると、

皮膚が薄くなる・再発しやすくなると感じる方も少なくありません。

 漢方では、

◇皮膚の炎症が起こりやすい体質

◇皮膚の修復力を支える体の状態

◇自律神経・ストレスとの関係

といった面も含めて、全体の状態を整えることを大切にします。

【目の周りの湿疹・赤み・腫れ・かゆみに漢方】

 まぶたは見た目だけでなく、日常生活にも影響しやすい場所です。

 なかなか治りにくい方は漢方治療をご検討されてもよいかもしれません。

✨【ご相談はお気軽に】

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Nurse_nocap_20251121115401

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年11月22日 (土)

1年以上続く咳を、体質から考える漢方ー**

 「咳が続いて1年以上になります。レントゲンも異常はなくて、いろいろなお薬を飲みましたが、良くなる様子はなかったです。

 喉がピリピリ、イガイガして、咳が出始めると止まりません。」Ky16_20_20251119115501

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 長く続く咳は、それだけでとてもつらいものです。

 病院の検査で異常がなく、薬を変えても楽にならないと、

「この咳は一体どこから来ているのだろう」と不安になりますよね。

 漢方では、咳の原因を「喉」だけではなく、

 体全体の状態やバランスの乱れから考えます。

 今回もさらっと理解したい方、詳しく知りたい方用に掲載します。

【簡単に理解したい方へ】

◇喉のピリピリ・イガイガ

 体の中で“乾燥が強くなっている場合があります。

◇咳が止まらなくなる

 気道が敏感になり、ちょっとした刺激で反応しやすい状態かもしれません。

◇検査に異常がないのに咳が続く

 気温・乾燥・ストレス・体質の影響が重なることもあります。

 漢方では、

「乾燥しているのか」

「冷えているのか」

「疲れているのか」

「気道が敏感になっているのか」

といった角度から、咳を全体的にとらえるのが特徴です。

 咳そのものを無理に抑え込むというより、

体の状態を整えていくことで、咳が出にくい方向に導くという考え方になります。

【咳・痰・気管支炎・喘息に漢方】

【詳しく知りたい方へ】Photo_20251119100001

 1年以上続く慢性的な咳は、東洋医学では 体質的な偏りや、長期間続いた刺激によるバランスの乱れ と考えることがあります。

◆  喉の「乾き」と咳

 喉がピリピリ・イガイガするのは、

体内の「潤い」が不足しているサインと捉えられます。

 乾燥した状態では、ほんの少しの刺激でも咳が出やすくなります。

◆ 体の冷えと咳の悪化

 体が冷えていると、気道の働きが不安定になり、

外からの寒さや乾燥に敏感に反応して咳が続くことがあります。

 冷えが強い場合は、喉だけでなく体全体の巡りにも影響します。

◆ 気道の過敏さ

  長期間の咳やストレスによって、

気道が刺激に反応しやすい状態になっているケースもあります。

◆ 検査に異常がなくても続く咳

  西洋医学的な検査で異常がないときは、

 漢方でいう “乾き・冷え・疲れ・気の乱れ” が複合していることが少なくありません。

そのため、

◇喉の状態

◇体の冷え

◇乾燥しやすいかどうか

◇咳が出る時間帯

◇体力の状態

などを総合的にみていきます。

 漢方治療では、これらのバランスの乱れを整えることで、

「咳そのもの」ではなく、咳が出やすくなっている背景にアプローチします。

【咳・痰・気管支炎・喘息に漢方】

✨【ご相談はお気軽に】Icon_medical_woman01_20251119120301

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年11月20日 (木)

元気をなくした時の漢方 ―**

 「2週間前から気力が落ちています。血流が悪いのか、お腹が冷えて目の下が真っ黒になってきました。096_20251119094801

 職場でイライラすることがあって、涙が出てしまいました。退職することも考えてしまうくらい辛いです。少し元気になりたいです。」

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 気力が出ない日が続き、涙がこぼれたり、イライラしてしまうと、

「このまま大丈夫かな…」と不安になることがあります。

漢方では、こうした心と体の変化は どちらか一方ではなく、つながって起きている と考えます。

 今回もさらっと簡単に理解したい方へ、詳しく知りたい方への形で掲載します。

✨【簡単に理解したい方へ】

◇お腹の冷え … 体の内側が弱りやすく、気力の低下につながることがあります。

◇目の下のクマ … 疲れやストレスが重なると、顔に影が出やすくなります。

◇涙が出る・イライラする … 心の余裕が少し減っているサインでもあります。

 不調がいくつも重なると、「もう無理かもしれない」と感じてしまいがちですが、

心と体のバランスの乱れを整えることから始めてもよいかもしれません。

 漢方では、お一人おひとりの心と体のバランスの乱れを整えることをめざします。

【仕事のストレスによる症状に漢方】

✨【詳しく知りたい方へ】Photo_20251119100001

今回のように、

◇気力の低下

◇涙もろさ・イライラ

◇お腹の冷え

◇目の下のクマ

といった心身両面の不調が同時に現れることは、決して珍しくありません。

 漢方では、身体の働きがうまく循環していないとき、

気持ちの揺れが出やすくなると考えます。

 特に、疲労やストレスが続くと、

体が温まらなかったり、顔色がくすんだり、気分が安定しにくくなることがあります。

 これは「心と体が同じ方向に傾いてしまっている状態」ととらえられ、

どちらか一方だけを整えるのではなく、全体がふっと軽くなるように寄り添っていくことが大切になります。

 漢方治療は、このような心身の不調が重なった状態をやわらげ、少しずつ元気を取り戻すことをめざします。

【仕事のストレスによるイライラ・不調に漢方】

✨【ご相談はお気軽に】

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Nurse_nocap_20251119100601

 お気軽にご相談ください。

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【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年11月18日 (火)

顔は熱いのに足が冷える   冷えのぼせを整える漢方治療ー**

 「顔が熱くなって、赤くなるのが気になります。足は反対に冷たいです。靴下を重ねて履いたりしていますが、冷えます。

特に足首から足の先まで冷たいです。靴の中にカイロを入れたりしています。」Ky29_02_20251114114101

 顔は熱くなるのに、足は冷たい・・・そんな「冷えのぼせ」は、体のバランスが崩れているサインです。

東洋医学では、体のエネルギーや血の流れ(気・血)が上と下でうまく巡っていない状態と考えます。

 今回も簡単に理解したい方と詳しく知りたい方への内容を掲載します。

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✨簡単に理解したい方へ

 顔は熱くなるのに、足は冷たい・・・これは、「冷えのぼせ」という状態です。

 上半身に熱がこもると「のぼせ・ほてり・イライラ」などが起こり、

下半身の巡りが悪くなると「足の冷え・むくみ・倦怠感」が現れます。

特に、更年期やストレスが多いとき、体の潤いが減ったり気の流れが乱れたりして、このバランスの崩れが強くなります。

 漢方治療では、

・上半身の熱を下げる

・下半身を温めて巡りを整える

・体全体の陰陽のバランスを戻す

ことを目的とします。

 冷えのぼせの背景は人によって異なるため、体質を見極めて処方を選ぶことが大切です。

【冷え性に漢方】

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✨詳しく知りたい方へ

東洋医学では「冷えのぼせ」は、上熱下寒(じょうねつかかん)とも呼ばれ、

 体内の「気・血・陰陽」の巡りの乱れとしてとらえます。

以下のようなタイプが代表的です。

① 上熱下寒タイプ(気の上昇)

 ストレスや緊張が続くと、気が上へ昇りすぎて頭部に熱がこもります。

頭や顔のほてり、足の冷え、のどのつかえ、めまいなどを伴います。

② 陰虚火旺タイプ(更年期などに多い)

 加齢や疲労により、体を潤す「陰」が不足し、相対的に「陽(熱)」が上に偏るタイプ。

顔のほてり、寝汗、口の乾き、ほてりのわりに手足が冷えるなどが特徴です。

③ 肝気上逆タイプ(情動の影響)

ストレスや感情の高ぶりで「肝気」が上にのぼるタイプ。

イライラ、動悸、頭痛、顔の紅潮などがみられる方が多いです。

④ 陽虚上浮タイプ(冷え主体)

体の温める力(陽気)が不足して、熱が下半身に届かず上に逃げるタイプ。

足腰の冷え、むくみ、疲労感を伴い、顔のほてりを感じる方もいらっしゃいます。

【冷え性に漢方】

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✨冷えのぼせのタイプ、体質を考慮した漢方

 冷えのぼせは、単に「のぼせを冷ます」「冷えを温める」という単純な発想ではなく、体全体の巡りを整えることが大切です。

 漢方では、一人ひとりの体質を見極め、上と下、陰と陽のバランスを回復させることで、ほてりや冷えの両方を改善をめざします。

✨ご相談はお気軽に 

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2025年11月16日 (日)

指の痛みとこわばりに漢方のちから ―**

「両手の指の関節が痛いです。

 最近痛みが強くなって、指が曲げられないので、物を握りにくいです。A307_058_20251112121302

 何もしなくても痛いです。」

 指の関節の痛みは、年齢による変化や、使いすぎ、冷えなど、さまざまな原因で起こります。

朝や寒い時期にこわばりを感じる方、動かし始めに痛む方、何もしなくても痛みがある方など、症状の現れ方も人それぞれです。

 今回も簡単に理解したい方、詳しく知りたい方のために分けて掲載します。

✨簡単に理解したい方へ

 漢方では、このような関節の痛みを「気・血・水(き・けつ・すい)」のめぐりが悪くなった状態としてとらえます。冷えや湿気、疲労の蓄積などが原因で流れが滞ると、関節に炎症や痛みを感じやすくなるのです。

 体の内側から血流を良くし、炎症を鎮めることで、少しずつ痛みの軽減を目指していきます。

 痛み止めとは異なり、根本から体質を整えるのが漢方治療の特徴です。

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✨詳しく知りたい方へ

 東洋医学では、指の関節痛は「痺証(ひしょう)」の一種と考えます。これは、風・寒・湿といった外的要因が体内に入り込み、「気血の流れ」を妨げることで痛みやこわばりを起こす状態です。Photo_20251112121601

 特に、冷えが強い方では「寒痺」、むくみや重だるさがある方では「湿痺」、熱をもつ痛みでは「熱痺」と呼び、それぞれ異なる体質的背景を持っています。

・寒痺タイプ:冷えると痛みが強く、温めると楽になる。

・湿痺タイプ:重だるく、むくみやすい。雨の日に痛みが出やすい傾向。

・熱痺タイプ:赤み・腫れ・熱感を伴い、じっとしていても痛む。

 また、慢性的に続く場合には、血(けつ)や腎(じん)の不足が背景にあることも多く、加齢や疲労の蓄積によって痛みが抜けにくくなる傾向があります。

 漢方では、こうした体の状態を見極め、冷えや湿気を取り除く、血流を改善する、腎を補うといった多角的な視点から体全体を整えることで、症状の改善をめざします。

  関節の痛みは、「使いすぎ」や「老化」だけではなく、体のバランスの乱れを知らせるサインでもあります。

 無理をせず、温めや睡眠、食事などの養生も合わせて見直すことで、改善の道が見えてくることがあります。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Nurse_nocap_20251112121801

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2025年11月14日 (金)

扁桃腺の腫れが続く方へ  乾燥の季節、漢方で整える免疫と潤い-**

 「のどの痛みがずっと続いています。扁桃腺の腫れがあって抗生剤を飲んでいますが、腫れも引かないし、朝になると痰に血が混じります。」

 冬になると、空気の乾燥や寒さによって、のどの痛みや腫れを感じる方が増えてきます。Ad

 扁桃腺の腫れが続き、抗生剤を飲んでもなかなか治らないという方も少なくありません。

 漢方では、のどの痛みを「感染」だけでなく、体の中のバランスの乱れと考えます。

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◆簡単に理解したい方へ

 寒さで体が冷え、免疫力が落ちているときに、乾燥した空気がのどの粘膜を刺激すると、炎症が長引くことがあります。

 また、疲れや睡眠不足、ストレスなどで体のエネルギーが不足すると、治りが遅くなったり、何度も繰り返したりすることがあります。

 漢方では、

・こもった熱を冷まして炎症を鎮める

・のどや粘膜を潤す

・免疫や回復力を高めて再発を防ぐ

といった方向から、からだの内側から整えることをめざします。

 のどの痛みを繰り返す方ほど、全身のバランスを整えることで、より治りやすい状態へ導く漢方治療もよいでしょう。

【内科・胃腸症状に漢方】

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◆詳しく知りたい方へ

 冬は乾燥と冷えが重なり、のどの粘膜がダメージを受けやすい季節です。Ky29_05

 空気の乾燥により粘膜が乾き、ウイルスや細菌が付着しやすくなり、炎症が起こりやすくなります。

 一方で、体が冷えることで血流が悪くなり、免疫の働きも低下してしまいます。

 漢方では、のどの炎症を「熱」「乾き」「気の滞り(きたい)」といった体内バランスの乱れとしてとらえます。

たとえば、

・体に熱がこもるタイプ:のどが赤く腫れ、痛みが強く、痰に血が混じることもある。

・潤いが不足するタイプ:のどがヒリヒリして乾きやすく、声がかすれる。

・気の巡りが悪いタイプ:ストレスや緊張が強く、のどに詰まるような違和感が続く。

 また、扁桃炎を繰り返す方では、体力や免疫力の低下、あるいは炎症を鎮める力が弱まっていることが多くみられます。

 そのため、漢方治療では、

急性の炎症を抑えるだけでなく、体質を整えて再発しにくい状態に整えることを目指します。

 子供の扁桃腺炎にも対応しております。

【こどもの扁桃腺炎に漢方】

 乾燥する季節には、適度な加湿や保温とともに、体の内側から潤いと回復力を補うことが大切です。Photo_20251111153501

 漢方では体質を整えることで、冬をより快適に過ごせることをめざします。

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

 お気軽にご相談下さい。

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【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

赤ちゃんの湿疹を、やさしく整える漢方ケア ―**

 「足や足首を中心に湿疹が出てかゆがっています。Ky12_13_20251201174201

 寝ていても搔いているので、傷だらけになっています。

 私がアトピーだったので、ステロイドは使いたくないです。」

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 足や足首の湿疹は、かゆみが強いと寝ている間も無意識に掻いてしまい、傷になって悪化しやすいものです。

 特に、アトピー体質の方は、お子さんに「ステロイドを使いたくない」という方

 今回も、東洋医学の視点から、「さらっと理解したい方」、「詳しく知りたい方」への2部構成で掲載します。

 漢方薬は、生後2、3か月のお子さんから服用できます。

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✨【簡単に理解したい方へ】

 漢方では、湿疹の赤み・ジュクジュク・乾燥・かゆみの強さの違いを見ながら、「体の内側にあるバランスの乱れ」を整えていきます。

 体の中に余計な“熱”がこもっている状態なのか、皮膚に“潤い不足”があるのか、あるいは“めぐりが悪い”ことで炎症が引かないのかなどを考慮してアプローチを変えます。

 ステロイドのように表面から抑え込むのではなく、

皮膚を作っている内側の状態を整えて、かゆみが出にくい体質へ近づけていく のが漢方の特徴です。

【乳児湿疹に漢方】

✨【詳しく知りたい方へ】Photo_20251202091001

 足や足首の湿疹は、東洋医学ではいくつかのタイプに分けて考えます。

● 赤みが強く、熱感・かゆみが強いタイプ

 体の内側に“余分な熱”がこもり、その熱が皮膚に現れている状態です。

 炎症による熱が強いために、夜になるとかゆみがひどくなるケースも多くみられます。

 漢方では、この熱を冷ましつつ炎症を静め、皮膚の再生力を整えていきます。

● ジュクジュクしたり、水疱が出たりするタイプ

 体に溜まった湿(いわゆる湿気、水分)の停滞が関わります。

 皮膚の下に溜まっている余分な水分をさばき、炎症を引かせる方向性で調整します。

● 乾燥してカサカサ・ひび割れのタイプ

 血(けつ)や“潤い”の不足から皮膚のバリア機能が弱っている状態。

 皮膚が薄くなっている方は、ステロイドで表面を整えるだけでは改善しにくく、体の内側から潤いを補っていくことが大切です。

● 夜間にかゆみが強い、掻きむしってしまうタイプ

 血の巡りが悪く、皮膚の修復力が追いつかないことが原因となることがあります。

 漢方ではめぐりを整え、かゆみが出にくい皮膚に整えることをめざします。

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【漢方で目指すのは、「掻いて悪化する悪循環」からの脱出】

 足や足首の湿疹は、掻けば掻くほど炎症が広がり、さらにかゆみが増える悪循環に陥りやすい部位です。

漢方では、

 体質(熱・湿・乾燥・巡り)を整える → 皮膚の再生力を高める → かゆみが出にくい状態へ

という順で改善を目指します。

 ステロイドを強く否定するのではなく、「必要最小限にして、内側から治りやすい体へ整える」ことで、より自然な形で皮膚の回復を支えていきます。

✨【ご相談はお気軽に】Nurse_nocap_20251202091201

 水戸部クリニックではご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

 お気軽にご相談ください。

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【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年11月12日 (水)

漢方で考える憩室炎 くり返す痛みと体質の関係ー**

 「憩室炎の痛みが時々起こります。抗生剤と痛み止めで良くなりますが、抗生剤を飲み続けるのが心配で漢方薬で少しでも楽になればと思います。」Ky21_03_20251110161501

 時折、お腹に痛みや不快な感覚がぶり返し、その都度、西洋医学的な処置で対応されている方の中には、根本的な体質に働きかけるアプローチをご希望される方がいらっしゃいます。

 今回も簡単に知りたい方用と、詳しく理解したい方用に掲載します。

✨詳しく知りたい方へ

 憩室炎は、大腸の壁の一部が袋のように膨らんだ「憩室」に炎症が起こる病気です。

 発熱や下腹部の痛みなどの症状があり、抗生剤で炎症を抑えることが基本の治療になります。

一方で、症状を繰り返す方や、炎症のあともお腹の張りや痛みが残る方も少なくありません。

そのようなとき、体質を整える目的で漢方治療を希望される方が増えています。

 漢方では、炎症の背景に「お腹の血流の滞り」や「冷え」、「消化機能の弱り」など、体のバランスの乱れが関係していると考えます。

腸を温めて血流を促し、消化吸収を助けることで、再発を防ぎやすい体づくりを目指します。

【内科・胃腸症状に漢方】

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✨詳しく知りたい方へPhoto_20251110161501

 西洋医学では、憩室炎は主に「腸管の憩室に細菌感染が起こることで炎症が生じる」と考えられています。

 抗生剤によって炎症を抑える治療が中心となりますが、再発を繰り返す場合や、軽度の炎症が続く場合には、腸の環境そのものを整えることも大切です。

 東洋医学では、憩室炎を単に「腸の炎症」としてではなく、体の中の「気・血・水(き・けつ・すい)」の乱れとして捉えます。

たとえば、

・ストレスや緊張が続くことでお腹が張るタイプ(気の滞り)

・冷えや血行不良で痛みが慢性化するタイプ(お血) 

・消化吸収が弱く、食後に不快感や膨満感が出やすいタイプ(脾胃虚)

など、同じ「憩室炎」の症状でも背景となる体質はさまざまです。

 漢方では、こうした体の状態を見極め、腸の働きを助けながら炎症を起こしにくい体質へ整えていくことを目的とします。

【内科・胃腸症状に漢方】

 また、便通の乱れやお腹の冷えを改善することで、再発の予防にもつながります。

 食生活では、腸内環境を乱すような刺激物を控え、よく噛んでゆっくり食べることが大切です。

 体を冷やさない工夫や、過度な便秘・下痢を防ぐ日常のケアも、体を整える一助となります。

✨ご相談はお気軽にIcon_medical_woman04_20251110161601

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。

 お気軽にご相談ください。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年11月10日 (月)

しもやけ・レイノー現象 -冷え体質を整える漢方アプローチ

「毎年、冬になるとしもやけができます。足の指先が白くなって、かゆみや腫れが出るのがつらいです。」

こうしたご相談が、この時期になると増えてきます。

今年は特に急な冷え込みの影響で、手足の冷えやレイノー症状を訴える方が多く見られます。Ky25_20-2_20251107155601

今回も簡単に理解したい方、詳しく知りたい方用に掲載します。

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✨簡単に理解したい方へ

 東洋医学では、しもやけや冷えの原因を「寒さ」と「巡り」の問題として考えます。

 寒さによって血流が悪くなり、指先に十分な熱や栄養が届かなくなると、白くなったり赤く腫れたりします。

 また、乾燥肌でカサカサしやすい方は、皮膚の血流や潤いも不足しやすいため、しもやけができやすい傾向にあります。

 漢方では、体を内側から温めるだけでなく、血流や水分の巡りを整え、冷えに負けにくい体づくりをめざします。

 年齢・性別・職場環境・住んでいる地域などによっても、冷えの出方や原因は異なります。

 その方の体質や生活に合わせたケアが、つらい冬を快適に過ごすための第一歩となりえると思います。

【しもやけ・レイノー症状に漢方】

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✨詳しく知りたい方へPhoto_20251107155901

 東洋医学では、しもやけやレイノー症状のようなこのような末端の冷えや指先の変色を、複数の要因が重なって起こると考えます。

「寒さ」と「巡り」の関係

 外からの「寒邪(かんじゃ)」は体の熱を奪い、血管を収縮させます。

 これにより「気(き)」や「血(けつ)」の流れが滞り、手足の末端まで温かさが届かなくなります。
 
 特に指先は心臓から最も遠い場所であり、寒さが加わると血流が悪化して「瘀血(おけつ)」が生じ、

白くなったり、赤みや腫れ、かゆみなどが起こりやすくなります。

症状の出やすさと「体質」

 同じ寒さの中でも、しもやけができやすい人とできにくい人がいます。Ky29_04_20251107160101

 これは体質の違いによるもので、次のようなタイプが関係しています。

・気(き)の不足(気虚)

 体を温めるエネルギーが足りず、寒さに弱くなります。

・血(けつ)の不足(血虚)

 体の隅々に栄養と潤いを届ける力が弱く、乾燥や冷えが出やすくなります。

 乾燥肌やカサカサしやすい方は、このタイプにあてはまることが多いです。

・水(すい)の滞り(水滞)

 体内の水分がうまく巡らず、冷えやむくみ、重だるさにつながることがあります。

漢方のアプローチ

 漢方では、症状の奥にある体質のバランスの乱れを整えることを重視します。

・体を内側から温め、寒さを追い出す

・滞った「血(けつ)」の巡りを良くし、末端まで温かさを届ける働き

・「気」や「血」を補い、寒さに負けない体に整えることをめざす

・「水(すい)」の巡りを整えて冷えの完全をめざす

 このように、体全体のバランスを整えることで、しもやけや冷えの根本的な改善をめざします。

体質と環境をあわせて考える

 同じ「しもやけ」や「レイノー現象」でも、年齢・性別・職場環境・お住まいの地域・生活習慣などによって

 症状の出方や原因は少しずつ異なります。

 たとえば、寒冷地に住む方や屋外で働く方、ホルモンバランスが変化しやすい年代の方では、

冷えの原因や治療方針も違ってきます。

 そのため、同じ症状でも「その方に合った温め方・整え方」を見極めることが大切です。

 冷えを感じ始めた段階で体質を見直し、早めに対処することが、冬を快適に過ごすための鍵となります。

【しもやけ・レイノー症状に漢方】

ご相談はお気軽に

 水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。Nurse_nocap_20251107160601 Icon_medical_woman01_20251107160601

 お気軽にご相談ください。

 医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。

【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年11月 8日 (土)

食べたいのに食べられない 胃の不調を漢方で整えるー**

 「食事が食べられないです。

 食欲はあるので、いざ食べようと食事が目の前に出てくると、

胃がチクチクして食べられなくなります。Ky21_06_20251104121901

 もともとは、大食いの方だったんです。」

 このようなご相談を受け付けております。

 今回も簡単に理解した方用の内容と、詳しく知りたい方用で掲載します。

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✨簡単に理解したい方へ

「食欲はあるのに食べられない・・・」A307_084

 東洋医学では、「食欲があること」と「食べ物を受け入れて消化できること」は、

少し違う働きだと考えます。

 ストレスや緊張が続くと、体の中をめぐる「気(き)」の流れが滞り、

胃の働きに影響して、食べ物を受けつけにくくなることがあります。

 このような状態を、漢方では「肝(かん)」と「胃」のバランスの乱れと考え、

滞った「気」を整えて、ふたたび食事を受け入れられるように導いていきます。

【胃痛・胃炎・食欲不振に漢方】

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✨詳しく知りたい方へPhoto_20251104122101

 東洋医学では、「食欲がある」ことと「実際に食べられる」ことは、

同じように見えても、体の中では少し違う仕組みが関わっています。

「肝」と「胃」の関係

 東洋医学では、ストレスや緊張が続くと、「肝(かん)」という臓器の働きが乱れやすいと考えます。

「肝」は、体の中を流れる「気(き)」エネルギーのようなものを全身にスムーズに巡らせる役割を持っています。

ところが、ストレスや緊張が強いと、この「気」の流れが滞ってしまいます。

これを「気がつまる」状態と考えると、イメージしやすいかもしれません。

 一方、「胃」は、食べ物を受け入れて、消化へとつなげる臓器です。

「肝」と「胃」はお互いに影響し合っており、心や体の緊張で「気の流れ」が悪くなると、

その影響が「胃」にまで及び、食べ物を受け入れにくくなることがあります。

「食べる」という行為が緊張を引き起こすことも

今回のように、「食欲はあるのに、食べようとすると胃がチクチクして食べられない」という場合、

「食べる」という行為そのものが、無意識のうちに緊張や不安を生んでいることがあります。

その緊張が「気の流れ」を妨げて、胃の動きを弱めてしまい、

結果として胃が食べ物を受け入れられなくなる こうした流れが考えられます。Ky21_15_20251104121801

「もともとは大食いだった」という方でも、心身のバランスが崩れることで、

一時的にこのような状態になることがあります。

 漢方では、単に胃の不調を治すのではなく、

「なぜ胃がそうなってしまったのか」という背景を重視します。

 特に、ストレスや気持ちの緊張が体にどのような影響を与えているのか、

「気のめぐり」と「胃の働き」のバランスを見ながら、体全体を整えていきます。

滞ってしまった「気」の流れをなめらかにし、「肝」と「胃」が協力して働けるようになると、

自然と食べ物を受け入れられるようになり、胃の不快感も落ち着いていくことが多いです。

【胃痛・胃炎・食欲不振に漢方】

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2025年11月 6日 (木)

こどもの乾燥肌に体の発達に合わせた漢方ー**

「お風呂上がりに肌がカサカサして、すぐにかゆがります。」

「冬になると、すねやほっぺたが白く粉をふいたようになります。」Ky27_01_20251104112701

 秋から冬にかけては、空気の乾燥によって肌のうるおいが失われやすい季節です。

これからの季節は、こどもの乾燥肌でお悩みのご相談が増えてきます。

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こどもの皮膚は「未完成のうるおいバランス」

 東洋医学では、皮膚も体の一部として、内側の「気(き)」「血(けつ)」「津液(しんえき)」といった体のめぐりやうるおいに支えられていると考えます。

 こどもの体はまだ成長の途中であり、これらの働きが十分に整っていないため、皮膚のバリア機能も未成熟です。そのため、外気の乾燥や寒さといった刺激を受けやすく、肌がカサついたり、かゆみが出たりしやすい状態になりやすいのです。Ky27_05_20251104111501

 また、汗のかき方や体温調節の仕組みも大人とは異なるため、肌のうるおいを保つ力にも差があります。大人と同じケアでは追いつかないこともあります。

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体質と季節に合わせた漢方的な整え方

 漢方では、皮膚の乾燥だけをみるのではなく、「なぜ乾燥しているのか」という体の内側の状態を重視します。

 たとえば、体のうるおいが不足しているタイプ、血のめぐりが滞っているタイプ、あるいは冷えによってめぐりが悪くなっているタイプなど、お子さんによって原因が異なります。

 同じ「乾燥肌」でも、体質や年齢、季節によって用いる漢方薬が異なるのはこのためです。Ky27_04_20251104111601

 特に成長期のこどもでは、体のバランスが日々変化するため、「今の状態(証)」に合った漢方薬を選ぶことが大切です。

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皮膚の状態は、体のサインPhoto_20251104105601

 こどもの皮膚の乾燥は、単に外からの刺激だけでなく、体の内側のバランスを映すサインでもあります。

 食欲や便通、睡眠の状態などと合わせて観察することで、皮膚だけでなく体全体の調子を整えていく手がかりになります。

 保湿やスキンケアで一時的に改善しても、すぐに再発をくり返す場合は、体質そのものを見直すタイミングかもしれません。

 漢方薬を用いて、内側から皮膚のうるおいを支える治療を検討されるのも良いでしょう。

秋冬の乾燥が気になる季節

 お子さんの肌の状態をやさしく見守りながら、体の内側から整えるケアを考えてみませんか。

 漢方薬は、生後2、3か月くらいのお子さんから服用できます。

【こどもの乾燥肌・サメ肌に漢方】

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【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

2025年11月 4日 (火)

秋冬の乾燥とかゆみ  季節で変わる体と漢方の見直しー**

「今まで調子がよかったのに、体が乾燥してかゆくなってきました。

 特にフケが増えて、寝ていて掻いています。」Ky40_08-1_20251104103401

 秋から冬にかけては、空気が澄んで心地よい反面、乾燥が気になる季節でもあります。

 東洋医学では、このような外気の乾燥(「燥邪(そうじゃ)」と呼ばれます)が私たちの体に影響を与え、特に皮膚のうるおいを奪いやすいと考えます。

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 東洋医学から見た「乾燥」と「かゆみ」Photo_20251104105601

 東洋医学の観点では、皮膚は体内の「うるおい」や「栄養」によって絶えず養われていると捉えます。これらは「陰(いん)」や「血(けつ)」といった言葉で表されます。

 季節の変化(燥邪の影響)や体質的な要因によって、この「うるおい」や「栄養」が不足してくると、皮膚を滋養して整えることができなくなってしまうことがあります。

 その結果、皮膚がカサカサと乾燥したり、フケが増えたり、夜間や体が温まったときにかゆみが強まったりすると考えられます。

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症状の変化と漢方薬の見直し(変方)

 これまで体調が良かったときに用いられていた漢方薬は、その時点での体質や症状の状態(「証(しょう)」)に適していたことでしょう。

しかし、季節の変わり目から次のような変化を感じている場合は、体の状態(証)が以前とは変化してきているサインかもしれません。これは皮膚症状だけではなく、他の体調や精神面の変化などに関しても同様に考えた方が良い場合が多いです。

◇皮膚の乾燥が強くなってきたKy27_06-3_20251104104101

◇フケが目立つようになった

◇これまでになかった、または強まった「かゆみ」が出てきた

 漢方では、このような変化した「証」に合わせて、用いる漢方薬を調整・見直すこと(「変方(へんぽう)」)を非常に重視します。

 秋から冬にかけて、これまでとは異なる皮膚の症状 特に乾燥やかゆみが気になり始めた方は、現在の「証」により適した漢方薬があるかどうか、漢方に詳しい医師や薬剤師にご相談されてみるとよいでしょう。

【乾燥肌に漢方】

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【新潟の漢方外来・水戸部クリニック】

 次回は、「こどもの乾燥肌と漢方処方について」のお話を掲載します。

2025年11月 2日 (日)

冬になると痛む肩  冷えと血のめぐりを漢方で整える ―**

「右Ky30_04_20251028173801肩が痛いです。寝ていて目が覚める痛みです。寒くなってからのような気がします。」

夜中に痛みで目が覚めてしまうほどの肩の痛みに悩む方のご相談を受け付けております。

特に「寒くなってから」という点が、東洋医学では重要な手がかりになります。

 西洋医学では、肩の痛みを関節や筋肉、腱の炎症などとして考えますが、

東洋医学では「なぜ今、その場所が痛むのか」を、身体全体のバランスからとらえます。

 今回も「簡単に理解したい方」と「詳しく知りたい方用」に分けてご紹介します。

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✨【簡単に理解したい方へ】

 寒さは体を「冷やし」「固める」性質があり、血液や気の流れを滞らせます。

 この流れの滞りが痛みを生む これを東洋医学では「不通則痛(ふつうそくつう)」と呼びます。Photo_20251028164101

 また、夜間に痛みが強まるのは、血の巡りが悪くなっているサインかもしれません。

血の流れが滞ると、夜に痛みが鋭く出ることがあります。

 温めると楽になり、冷えるとつらくなる場合は、体の中に「寒さ」が入り込んでいる可能性があります。

 漢方では、体を内側から温め、滞った流れを整えていくことで、痛みの改善をめざします。

『肩の痛み・五十肩に漢方』

✨【詳しく知りたい方へ】

東洋医学には「不通則痛(通じざればすなわち痛む)」という考え方があります。

痛みとは、気(エネルギー)や血(栄養)、水(体液)の流れが滞ったときに起こると考えられています。

今回のように「寒くなってから痛む」「夜に痛む」場合、次のような背景が考えられます。

◆ 寒さ(寒邪:かんじゃ)の影響

寒さは体を収縮させ、気や血の流れを悪くします。Kata-2

 肩のあたりで滞ると、筋肉や関節が固くなり、動かすと痛みを感じる場合があります。

◆ 血(けつ)の滞り(瘀血:おけつ)

 夜間は血の流れが内側に戻る時間帯ですが、滞りがあると痛みが増します。

「寝ていて痛みで目が覚める」という特徴は、この瘀血のサインの場合も考えられます。

◆ 湿邪(しつじゃ)の関与

 冷えとともに湿気を含むと、重だるい痛みやむくみを伴うこともあります。

 湿気は「水」の巡りを妨げ、関節の動きを悪くします。

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◆ 漢方のアプローチ

 漢方では、同じ「肩の痛み」でも、原因によって考え方が異なります。

単に痛みを抑えるのではなく、「なぜ痛みが生じたのか」を見極め、

その人の体質や状態に合わせて整えていくのが漢方の特徴です。

【肩の痛み・五十肩に漢方】

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