上を向くとフラッとする… そのめまい、漢方で考えると?
「3か月ほど前から、頭がクラクラする症状に悩んでいます。
仕事で、はしごを使って商品を棚から降ろす作業があるのですが、上を向いた後に下を向くと、特にクラクラとめまいがして、落ちてしまいそうで怖いです。
病院で処方されためまいの薬を飲んでいますが、症状はあまり変わりません。」
このような声は少なくありません。検査では大きな異常が見つからなくても、めまいが続くと日常生活に大きな不安を感じてしまいます。
西洋医学と漢方、めまいの捉え方の違い
西洋医学では、めまいの原因を耳(三半規管)や脳の働き、血圧の変動などから探るのが一般的です。もちろん、まずは病院で検査を受け、重大な病気が隠れていないかを確認することはとても大切です。
一方で漢方では、めまいを「体全体のバランスの乱れが表れたサイン」と考えます。そのため、なぜバランスが崩れてしまったのか、その背景にある体質や生活状況に目を向けるところから始めます。
あなたの「クラクラ」はどのタイプ?
漢方では、めまいの原因を大きく3つのタイプに分けて考えます。
1.体内の「水」の巡りが滞っているタイプ
体内の水分代謝がうまくいかず、余分な水分が耳の周辺などに溜まることで、めまいが起こると考えます。このタイプは「グルグルと目が回る」ような回転性のめまいに多く、吐き気や頭の重さを伴うこともあります。
2.体のエネルギーや栄養が不足しているタイプ
体に元気の源である「気(き)」や、栄養を運ぶ「血(けつ)」が不足している状態です。脳に十分な栄養が届かないため、立ちくらみのような「クラッ」としたり、「フワフワ」としたりするめまいが起こりやすくなります。顔色がすぐれなかったり、疲れやすい方に多いタイプです。今回のご相談の「クラクラ」も、このタイプが関係している可能性があります。
3.ストレスや緊張で「気」の流れが乱れているタイプ
過度なストレスや緊張が続くと、「気」の流れが乱れて頭に突き上げるように昇り、のぼせやイライラと共にめまいを引き起こすことがあります。頭痛や耳鳴りを伴う場合も少なくありません。
今回のように「上を向いてから下を向く」といった特定の動作で症状が強まる場合には、首や肩周りの血行不良がこれらの要因をさらに悪化させている可能性も考えられます。
漢方が目指すのは、根本からの立て直し
漢方では、めまいの症状を一時的に抑えるのではなく、その原因となっている体質を見極め、体全体のバランスを整えることを目指します。
例えば、
・水の巡りが悪い方には、体内の余分な水分を排出するサポートを。
・エネルギーや栄養が不足している方には、それらを補い、全身へ行き渡らせるサポートを。
・気の流れが乱れている方には、その流れをスムーズにし、心身を落ち着けるサポートを。
このように一人ひとりの状態に合わせて、めまいの起こりにくい健やかな体づくりを後押ししていきます。
水戸部クリニックでは、ご相談しやすい環境づくりをスタッフ一同で心がけております。お気軽にご相談ください。![]()
医師の処方による漢方薬は、健康保険適用です。






























