掌蹠膿疱症が悪化と改善の周期があります
「掌蹠膿疱症です。
ずっとステロイドを塗っていますが、手の平も足の裏もこんな状態です。
今は、一番ひどい時期です。
手の平は赤紫色の膿疱が激しく出ています。
足裏と足の側面も膿疱と浸出液で、ガーゼを貼って受診されました。
この方の皮膚の状態と体質に合わせた漢方薬を2週間処方しました。
2週間後、
「かなり良くなりました。
でも、ちょうど良くなる周期に入ったところなので、
まだちょっとわかりません。
1か月後、
「悪化の時期に入って、またこんな状態になっています。
痛くて、歩くのが辛いです。」
膿疱が手の平と足裏全体に広がって、浸出液も出て、
腫れていました。
漢方薬を変方しました。
3週間後、
「少し良くなったと思いますが、まだ歩くと痛いです。」
浸出液は出ていますが、ガーゼをあてるほどではなくなっています。
膿疱が激しいので、じっくりと取り組んで頂くようにお話しました。
1か月後、
「だいぶいい状態になってきました。
今は、かゆみが強いですが、痛みはなくなったので、
仕事の時もそれほど気にせずに、仕事に集中できるようになりました。」
継続されて2か月後、
「かゆみはほとんど感じなくなっています。
まだ膿とブツブツは出てきますが、漢方薬を飲む前とは全然違います。」
現在は、ステロイドも完全に中止となり、再発が心配とのことで、
漢方薬の量を減らして継続されていらっしゃいます。
掌蹠膿疱症の漢方治療を希望される方が多いです。
ステロイドやタクロリムス軟膏を使用中の方が多く、
漢方薬と併用しながら中止のタイミングを診ております。
ステロイドのランクや使用期間が長い方は、症状の改善までに
長期間を要する場合が多く、ステロイドのみの治療との間で
気持ちが揺れる方もいらっしゃるのが現状です。
掌蹠膿疱症は、皮膚表面だけの症状ではありませんので、
体の中からの体質改善は、長期戦を覚悟して頂いた方がよろしいと思います。
皮膚症状の変化に合わせて、細やかに対応できるのが漢方薬です。
上記の方も改善と悪化の周期を繰り返しながら、辛抱強く通院されて、
現在は、ステロイドも使っていませんし、
掌蹠膿疱症であったとは思えないくらいのきれいな手の平と足裏で過ごされています。
きれいな手の平と足裏を保っています。
水戸部クリニックでは、長年の漢方診療の経験により、
患者さんそれぞれの症状や体質に合わせた漢方薬を処方しております。
医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になりますので、
経済的で続けやすいと好評です。
新潟市で診療を行っておりますが、新潟県内の遠方からの方、
新潟県外からの方の受診も多いです。
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