老人性乾皮症に漢方
「皮膚がかゆくてたまりません。
塗り薬を塗っていますが、1日中かゆいです。
だんだん効かなくなってきています。
夜になるとかゆみがひどくなって眠れなくなります。」
80代の男性です。
老人性乾皮症のかゆみに、
加齢により皮膚に水分を保つ力が低下し、
皮脂や汗の分泌も低下するので、
皮膚が乾燥して、粉を吹いたようになったり、
激しいかゆみが起こったりします。
この方は、掻き壊しにより皮下出血を起こした部分が多数ありました。
ステロイド軟膏も使われているようですが、
最近は効果を感じなくなっているそうです。
体の中から皮膚に潤いを与える漢方薬を2週間処方しました。
「かゆみはありますが、我慢できないほどではなくなりました。」
掻き壊しによる皮下出血の改善がみられました。
その後、かゆみが減り、順調に改善がみられていましたが、
「調子がいいので、漢方薬を中止してもいいですか。」
乾皮症の原因が、加齢によるものなので、
中止すると皮膚の乾燥が再発してかゆくなる可能性があるとお話しました。
が、中止されたようです (^^;
1カ月ほど開いて、受診されました。
「漢方薬を止めていたら、ものすごくかゆくなって、
漢方薬を再開して、皮膚の状態が改善されましたので、
かゆみが落ち着いて、よく眠れるようになったそうです。
「漢方薬を続けていると、調子がいいです。
塗り薬も止めました。でもかゆくないです。」
よかったです (^^)
乾燥肌によるかゆみでも、年齢や体質、
季節変化などに合わせた漢方治療が効果的です。
ご高齢の方は、皮膚の修復力も低下しているので、
継続的に服用された方がよい状態を維持しやすいと思います。
水戸部クリニックでは、長年の漢方診療の経験により、
患者さんそれぞれの症状や体質に合わせた漢方薬を処方しております。
医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になりますので、
経済的で続けやすいと好評です。
新潟市で診療を行っておりますが、
新潟県内の遠方からの方、新潟県外からの方の受診も多いです。
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