漢方ってこんなに効くんだね
育児中に、手荒れに悩む方が多いです。
家事での水仕事に加えて、赤ちゃんや小さいお子さんがいらっしゃるご家庭は、手を洗う機会が多く、お子さんと接する時に、塗っているお薬を気にされる方が多いようです。
ステロイドやタクロリムス軟膏を使いたくない方、思うような改善がみられない方に、体の中から皮膚を整える漢方治療が好評です。
ある患者さんのお話です。
手の指先に水疱ができて、破れると浸出液が出て、乾くとひび割れて痛いと受診されました。
産後から手荒れが始まり、ステロイド軟膏を塗って5カ月になりますが、育児中はこれ以上の改善はみられないのかもしれないと思っていたそうです。
この方の体質に合わせた漢方薬を2週間処方しました。
ステロイド軟膏は、急に中止しますと、リバウンドが起こますので、漢方薬と並行して使用されるようにお話しました。
2週間後に、手の指先の水疱がほとんど出なくなり、ひび割れた部分の皮膚が少し改善されていました。
受診時には、お話されていませんでしたが、両足もかゆみがあり、寝ていてかゆくなって、掻き壊していたそうです。
そのかゆみもほとんどなくなり、お子さんのお世話で夜中に目が覚める以外は、かゆみで起きることはなくなっているそうです。
「漢方って、こんなに効くんだね って主人が驚いていました。ステロイドも1週間くらいでやめましたが、悪化しなかったので、使っていません。」
この方はとても早い改善がみられましたが、手荒れや手湿疹などの皮膚炎で受診される方は、ステロイドやタクロリムス軟膏を使っている方が多く、リバウンドが最小限の状態になるように、漢方薬を併用して、ゆっくりと減らしながら、中止へ進めることがよいと思います。
手荒れや湿疹の症状の度合い、使用されているステロイドのランクやタクロリムス軟膏を塗っている量や回数による差など、個人差が大きいですが、これらの軟膏を中止できる方が多いです。
医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になりますので、経済的で続けやすいと好評です。
新潟市で診療を行っておりますが、新潟県内の遠方からの方や新潟県外からの方の受診も多いです。
手や腕にできた湿疹に対応した漢方治療も行っております。
« 風邪をひきやすい子に漢方 | トップページ | におい玉が気になる方に漢方 »
「心と体」カテゴリの記事
「旅行・地域」カテゴリの記事
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
「漢方薬」カテゴリの記事
「.皮膚症状」カテゴリの記事
- 花粉で目が開けないに漢方(2023.03.21)
- 2年前からの慢性じんましんに漢方(2023.03.17)
- 首の右側がビリビリに漢方(2023.03.11)
- 色素性痒疹に漢方(2023.03.09)
- 掌蹠膿疱症が痛くて靴が履けないに漢方(2023.03.02)
「産後の症状」カテゴリの記事
- 子供が心配になって不安に漢方(2023.03.22)
- 産後不調・めまい・体がチクチクに漢方(2023.02.12)
- 産後に帯状疱疹になった!!(2022.12.28)
- 出産報告と気分が不安定に漢方(2023.01.04)
- 産後の不安と疲れに漢方(出産のご報告と共に)(2022.12.01)
コメント