夏に悪化したにきび、膿が治らない方に漢方
「にきびが治りません。夏になると酷くなります。膿が盛り上がったようにボコボコしています。甘いものを我慢したり、脂っこい食事も食べないようにしていますが、全然治りません。
塗り薬を塗っても全然よくならなくて、内臓の方から治した方がいいのかもしれないと思ってきました。
『皮膚は内臓の鏡』という言葉があるのをご存じですか。漢方では、心身の働きのバランスが乱れると、健康な皮膚を作る力が低下したり、老廃物が皮膚に溜まって皮膚炎が起こったりすると考えていただけるとわかりやすいと思います。
漢方では、一人ひとりの体質の違いに合わせた処方による治療になります。ホルモンバランスを整え、体の中から体全体の働きを整える事で、皮膚の炎症を鎮め、美しい皮膚に整える治療になります。
にきびなどの皮膚炎以外の症状も一緒に改善される方、また、別の症状で受診された方が、ニキビやアトピー性皮膚炎が改善されたり、美肌効果を実感される場合も多いです。
漢方の皮膚炎治療では、皮膚表面の炎症を鎮める処方と体質改善の処方が効果的です。
にきびの状態によっても、処方する漢方薬は異なります。長年の漢方診療の経験により、にきびの状態に合わせた漢方薬を処方しております。
例えば、
◇赤味が強く、炎症が強いニキビには、炎症を鎮め、赤味を改善する漢方薬
◇膿が治りにくいニキビには、膿を出しやすくする漢方薬
◇小さいブツブツしたニキビには、皮膚の新陳代謝を活発にする漢方薬
など、ニキビの状態に細やかに対応した漢方薬を処方しております。
新潟市で診療を行っておりますが、新潟県内の遠方からの方や新潟県外からの方の受診も多いです。遠方で受診が難しい方には、オンライン診療(遠隔診療)も好評です。
医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になりますので、経済的で続けやすいと好評です。
従来からのPC用HPもご覧ください。他の症状のページも充実しております。
この患者さんは、ニキビの炎症がかなり激しい方でしたので、初めは、ニキビの激しい炎症を鎮めて、膿を排泄する治療を中心に考えた漢方処方にしました。
2週間で、激しいニキビの炎症の軽減が見られたので、1か月継続しました。その後、処方を変方して、ニキビの炎症を鎮める漢方薬に、体質改善の漢方薬を併用しました。
ニキビの激しい炎症が改善され、少しずつニキビが目立たなくなってきましたので、ニキビ痕が気になるとのお話になりました。
「あんなにボコボコしていたのに、こんなにきれいになるなんて、嬉しいです。もう少しきれいに治したいです。それから、ニキビの痕も治りますか。」
甘いものも脂っこいものも、以前のように食べても、ニキビが悪化することもなくなっています。
ニキビ痕を改善する効果のある漢方薬を中心に処方しました。ニキビ痕は、年齢が若い方の方が改善が早い傾向がありますが、皮膚の新陳代謝を活発にする漢方薬などにより、皮膚のキメが整う方が多く、ニキビ痕も改善される方が多いです。
思春期以降の方のにきびについてのお話です。
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