めんげんで皮膚炎が悪化?手がむくんでパンパン
漢方のめんげんとは、体の中に溜まっている老廃物や毒素などを排泄する時に起こる症状です。漢方薬の服用により、皮膚組織の深い部分に溜まっていた老廃物や毒素などの排泄が急激に活性化されることで、一時的に皮膚炎が激しくなったように思える症状が起こる場合が多いです。めんげんは、皮膚炎としてだけではなく、他の症状として現れる場合もあります。
尿や便としてだけではなく、皮膚や粘膜組織からも排泄され、湿疹やかゆみ、むくみなどとなる場合があります。
めんげんは、激しい症状として起こる場合が多く、特に皮膚症状として現れた場合は、辛さから、ステロイド剤の使用に戻りたくなる方がいらっしゃいます。
症状が激しく、我慢ができない、日常生活に支障が出る場合は、ステロイド剤を使用しながら、少しずつ改善へと導くこともよいとお話しております。
めんげんが、繰り返し起こっても、最初に現れた症状が、最も辛く、徐々に軽い症状として現れる場合が多いようです。
めんげんなどによる症状の変化や体調に合わせて、漢方処方を変方する場合もあります。自己判断で苦しまれるより、お気軽にご相談されることをお勧め致します。
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ある患者さんの場合は、手の皮膚炎が激しく、知り合いの方からのご紹介で受診されました。
皮膚炎の症状や体質に合わせた漢方薬を2週間処方しました。
2週間後に受診された時は、めんげんにより、手首から先、手の甲、指先まで、パンパンに腫れあがった状態になっていました。手の甲は、3倍くらいに腫れあがり、手の指もむっくんで、腫れ、皮膚に亀裂が入り、ジュクジュクした浸出液が滲んでいました。
皮膚のむくみを改善する漢方薬に、変方しました。1か月後に再度受診された時は、少しずつ手や指の腫れが引き始めていましたが、まだまだパンパンに腫れていました。
手の甲や指の腫れが、落ち着くまでに、約2か月くらいかかりましたが、皮膚の炎症も少しずつ改善がみられました。
皮膚表面のジュクジュクとした浸出液もほとんど出なくなっていましたので、漢方薬を変方しました。その後、数か月の服用により、ほとんど気にならない状態に改善されましたので、治療中止としました。
「体質改善の漢方で皮膚炎改善」
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