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2013年7月25日 (木)

アトピーの漢方による好転反応 

 
 新潟で、アトピー性皮膚炎の方に漢方薬を処方しております。漢方薬を服用された時に、一時的に症状が悪化したようになる事があります。漢方では、「瞑眩 めんげん」といいます。西洋医学的には、「好転反応」と呼ばれます。漢方では、アトピー性皮膚炎も含めて、身心の不調は、体のバランスの乱れから起こると考えます。「めんげん」とは、その乱れたバランスを正常な状態に取り戻そうとして、一時的に起こる症状です。体の中に溜まっている不要なものや有害な異物や老廃物をを排泄しようとする浄化作用が起こります。そして、細胞の働きが活性化されて、本来持っていた自然ちりゅ力が高まります。それによって、皮膚炎が一時的に激しくなり、「アトピーの症状が悪化したのではないか、副作用ではないか。」と思ってしまう方もいらっしゃいます。

20130716170219_2 「めんげん」の症状としては、多様なものがあり、ほとんど感じない方、症状が激しく表れる方と様々です。漢方も薬ですから、副作用が全く起こらないわけではありませんが、「めんげん」と「副作用」の違いを自己判断されることなく、漢方に詳しい医師や薬剤師にご相談されることをお勧め致します。

 「めんげん」による一時的な激しい症状が起こった場合には、そのまま漢方薬の服用を続けていただきます。そのまま服用を続けていますと、少しずつ症状が改善に向かいます。

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20130716170209_1 ある患者さんのお話です。アトピー性皮膚炎によって長期的に皮膚の炎症やかゆみに悩まされているが漢方薬を処方しました。皮膚表面は、黒ずんで、ゴワゴワと固くなり、かゆみが激しく、熟睡できないという方です。

 漢方薬を服用されて、2、3日~1週間くらいして、皮膚表面の細胞の働きが活性化され、皮膚のかゆみが激しくなりました。固くなってひび割れた部分から、ジュクジュクとした浸出液が滲んできました。かゆくてたまらないと受診されました。

 冷やしたタオルをあてたり、かゆみを鎮めるローションをお奨めしました。漢方薬は、そのまま服用していただくようにお話しました。

 漢方薬を処方して、1か月経過して受診された際には、黒ずんだ皮膚が、きれいな健康な肌の色に戻りつつありました。まだ皮膚炎は、完全に治ったわけではなく、まだまだこれからの継続的な治療が必要な状態ではありましたが、初診の時とは別人のような皮膚に戻りつつありました。この方は、その後、軽度のめんげんを繰り返して、現在は、幼少期からアトピーに悩んでいた方とは思えないほどのきれいな皮膚に改善されました。初診の日から、2年近く経過しています。症状もほとんど出なくなりましたので、そろそろ漢方薬も卒業されてもよいとお話する予定です。

 長期的にステロイド剤を使用されてきた方、以前に長期間使用されていた方で、急にアトピー症状が再燃された方の場合は、皮膚のステロイド剤との関係から離脱するのには、激しい「めんげん」を乗り越えなければならない方も多いです。症状の悪化、軽快によって患者さんと泣いたり、苦しんだり、喜んだりしながらの毎日です。

アトピーのステロイド離脱と漢方

「アトピー性皮膚炎に漢方」スマホサイト

詳しくは、PC用HPをご覧ください。

「アトピー性皮膚炎を漢方で改善」

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