啓蟄の養生
今日は、啓蟄ですね。忙しい朝でしたので、すっかり忘れていました。そのわりに、新潟は寒いです。今朝はうっすらと屋根や木々の葉が白くなっていました。
啓蟄(けいちつ)とは、冬の間、土の中に冬籠りをしていた虫たちが、春の暖かさを感じて地上へ出てくる頃のことを言います。虫は見つかりませんでしたが、水仙などの球根の芽が出ていました。
この季節になると
「朝起きるのがつらい、なんとなくだるい、昼間眠くなる、食欲がない、熟睡できない」 などの症状に悩む方の受診が多くなります。春は、気の変調が起こりやすい季節です。
進学、就職、転勤などで、環境が変わる方も多いですし、寒暖の差も激しく、ストレスや疲労などによって、ホルモンバランスが乱れたり、肝の働きに影響を受けやすい季節です。肝は、自律神経の働きと深い関係があります。肝の働きが衰えると、気持ちが不安定になり、イライラしたり、怒りっぽくなる方が多くなります。また、冬の間に皮膚の深い部分に潜んでいたにきびや吹き出物などが表面に出てきやすい季節ですので、皮膚炎が悪化しやすい季節です。顔の赤みやかゆみなどを訴える方も多くなります。「今まで調子がよかったのに、最近なんとなく調子がよくないような気がする。」と受診される方が多くなります。
啓蟄の時期は、朝は早めに起きて、散歩などにより体を動かして、リラックスするように心がけ、できるだけストレスを発散させるようにするとよいでしょう。まだまだ寒い日が続きますので、体を冷やさないように気を付けてください。肝の働きを整える酸味の食品と共に、甘味の食品を多めに摂られるとよいでしょう。ここでいう甘味とは、お砂糖の甘味ではなく、にんじんなどの甘さのことです。たまねぎ、春菊、セロリ、ニラなど香味野菜もお奨めです。
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