パパと紫陽花

　紫陽花の花の季節も終わりに近づいていますが、枯れつつある紫陽花の花が多い中でけなげにきれいに咲いている花を見つけましたので、花瓶に飾ろうと思います。その一生懸命さがある患者さんの姿に重なります。正確には患者さんのお父さんです。

　お子さんのアトピーを漢方できれいにしたいと遠くから受診されています。飲み始めて少し改善が見られたものの、その後しばらくは頑固に症状が動かず、次の受診までに不安になられるとお電話や、メールでのご相談を頂いたりして、継続されていました。こちらもお肌の状態や体質、季節の変化などを見ながら、お力になりたいと処方を工夫し、どのようにとらえたらよいか常に考えていました。

　特にアトピーの方は、見た目を気にされるので改善を急がれる方が多く、少し症状が停滞すると諦めてしまう方もいらっしゃるので、とても心配していました。ある日、お電話をいただきまして、とてもきれいになってきて驚いたと言われました。その後は順調にきれいになり、漢方の中止をお勧めしました。しばらく中止していましたが、症状が出た時だけ漢方薬を飲ませたいと、数ヶ月に1度くらいのペースで受診されています。

　もう必要ないくらいですが・・・。漢方が必要になると暑い夏の日も雪で道路が凍結して大渋滞の日も頑張って遠くから通院して下さいます。○花ちゃんパパの頑張りにいつも元気を頂いています。

春・夏のアトピー性皮膚炎と漢方　　子供のアトピー性皮膚炎と漢方