舌を診る
漢方には、舌診という診断方があります。舌の色や形、厚さ、舌の表面についている舌苔(ぜつたい)の厚さや色、質などを診ます。舌診は、その時の体調の変化を診る一つの指標となります。舌についている舌苔が気になって、削り取る方が時々いらっしゃいますが、舌表面を傷つけてしまいますので、お奨めできません。漢方薬の服用により、気になる症状の改善と共に舌の状態が健康な状態に改善する場合が多いです。
左上の写真は私の舌です生理痛もあり、冷え、便秘、花粉症(春) などありますが、漢方薬の服用により、現在ほとんど生理痛もなく、お通じも快適、毎年の花粉症の症状も非常に軽い状態を保っています。毎日鏡に向かって、「ベー」をして観察していますが、体調の変化に伴い舌の状態も変化していることが多いです。右の写真は、患者さんの承諾を得て載せました。水分代謝の滞りがあり、内蔵機能が少し疲れているサインが現れています。特に梅雨時は、水分代謝のバランスの乱れにより、胃腸症状だけでなく、めまいやふらつき、頭痛や関節や手足のしびれなどを訴える患者さんが多いです。胃腸症状に悩む方に、水分代謝の滞りを改善し、胃腸を整える漢方薬などを処方し、他の症状も伴う方には、他の漢方薬と組み合わせて処方することが多いです。
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