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2011年6月13日 (月)

立てば芍薬とは言いますが・・・

 5月頃にブログを立ち上げようとしていて下書きに入っていた内容なのです。今は牡丹の季節になってしまいましたが、芍薬のお話です。芍薬によく似ている牡丹は木に分類されて、芍薬は草なのです。花も全体の形状がよく似ていて見分けがつきにくいです。芍薬も牡丹も多くの漢方薬に配合されています。どちらも漢方薬に配合される生薬としては、根の部分が使われます。薬用部位としては、芍薬が根で牡丹は根の皮の部分です。

 芍薬の主な薬効としては、鎮痛鎮痙、消炎鎮静、月経正常化、補血養陰などがあります。

  筋肉のひきつれや頭痛など痙攣による痛みを鎮める為や血の不足を補う補血薬として婦人科系の症状に効果が高い漢方薬などに配合されています。

 芍薬甘草湯などが「こむらがえり」などによいのをご存知の方も多いのではないでしょうか。 

 芍薬甘草湯にまつわる私の恥ずかしいお話なのですが、ある日旅先で、突然くしゃみが出ました。くしゃみが出る事など誰にでもよくある事なのですが、くしゃみをした途端、背中の筋肉が引き攣れてしまったのです。広背筋が両側ともビシッと攣ってしまいました。朝食の時間で、皆さんが待っている時に、洗面台の鏡の前で、ばっちりメイクのチェックをしていた時に背中が固まってしまいました。脚がつる「こむら返り」は、よく経験していましたが、背中が攣るなんて初めてです。硬直した背中で這うように隣の部屋へ行き、なんとかバッグから芍薬甘草湯を取り出して、飲みました。10分はかからなかったと思います。サッと立ち上がり、普通に動ける事を確認して何食わぬ顔で、みんなの待っている朝食のお部屋へと急いだのでした。

「新潟の漢方医院・水戸部クリニック」

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