酒さが治らなくて辛い方に漢方
酒さが治らなくて、受診される方が多い季節です。日焼けや汗により皮膚の酒さの赤みやほてりが激しくなる方、にきびや脂漏性皮膚炎も激しくなる方が多くなります。
春は、芽吹きの季節ですが、皮膚炎も噴出してくる方が多いです。冬の間に皮膚の深い部分に滞って溜まっていた炎症物質が噴出してくる方が多いです。
ステロイドやタクロリムス軟膏による治療では、改善がみられない方、合わない方に、健康保険適用の漢方治療を行っております。
体の中から皮膚を整える漢方薬の服用により、酒さの赤みやほてり、湿疹が改善される方が多いです。長年の漢方診療の経験により、患者さんそれぞれの症状や体質に合わせた漢方薬を処方しております。
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ある患者さんのお話です。
「3か月前から急に、顔が赤くなって、ブツブツが出てきました。ステロイドの塗り薬やタクロリムス軟膏を塗っていますが、全然よくならなくて、皮膚科を何か所も受診しました。
酒さなので、治りませんと言われてしまいました(涙)
私のような人は受診しますか。」
漢方治療を希望されて、多様な症状に悩む方が受診されています。ステロイドやタクロリムス軟膏を使いたくない、中止したい方のご相談が多いです。
漢方では、「酒さには、この漢方薬」とはなりませんので、患者さんそれぞれの酒さの炎症の状態や体質に合わせた漢方薬を処方しております。長年の漢方診療の経験により、酒さの炎症や体質の変化に細やかに対応した処方になります。
皮膚の新陳代謝を活性化して、酒さを改善する漢方薬や体質改善の漢方薬などにより、酒さに伴う湿疹も改善される方が多いです。
この患者さんは、脂漏性湿疹による炎症が激しく、鼻や頬にブツブツとした隆起が激しい方でした。この方の体質に合わせた漢方薬の服用により、脂漏性湿疹の隆起がなめらかになり、酒さの赤みやほてりが、少しずつ改善され、約10か月くらいで、酒さになる前よりも美しいお肌になったと、喜んでいらっしゃいます。
医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になりますので、経済的で続けやすいと好評です。新潟市で漢方診療を行っておりますが、新潟県内の遠方からの方や新潟県外からの方の受診も多いです。